コンパクトなサイズ感と広い室内空間で人気のトヨタルーミー。両側スライドドアや小回りの良さもあり、子育て世代や街乗りに便利な一台として支持されています。
「ルーミーの代わりになる車を探している」「新型ルーミーとソリオだとどっちがいいか迷っている」といった方も多いのではないでしょうか。街中で見かけることも多いルーミーですが、実はダイハツの 兄弟車であるトールや、スズキのソリオなど、同じようなコンセプトを持つ 対抗車が複数存在します。
この記事では、ルーミーと同じ大きさの車としてよく比較されるソリオや、ホンダの 対抗車であるフリード、さらには日産の車種まで、ルーミーの代わりになる選択肢を徹底的に解説します。それぞれの車の特徴を比較しながら、「ルーミーとトール買うならどっち」といった具体的な疑問にもお答えし、あなたにぴったりの一台を見つけるための情報を提供します。
記事のポイント
- ルーミーとほぼ同じサイズの競合車種や兄弟車の存在
- 主要な対抗車種(ソリオ、トール、フリードなど)との具体的な比較
- ファミリーカーとしての使い勝手や安全性能、維持費などの検討ポイント
- どの車種が自分のニーズに合致するかの判断材料
ルーミーの代わりになる車の選び方
- ルーミーと同じ大きさの車は?
- ルーミーの兄弟車も選択肢に
- 新型ルーミーとソリオ どっちがいい?
- ソリオ比較でわかる強み
- ルーミーとトール買うならどっち?
- ルーミーの代わり!ホンダの対抗車
- ルーミーに対抗する日産車は?
ルーミーと同じ大きさの車は?
ルーミーは、コンパクトなボディサイズながらも広い室内空間が特徴の5ナンバー車です。全長が3,700mm~3,705mm、全幅が1,670mm、全高が1,735mm程度という寸法は、軽自動車とミニバンの中間のような位置づけにあります。
これと同じようなサイズ感の車を探している場合、最も直接的な競合車種はスズキ ソリオです。ソリオもまた、全長3,790mm、全幅1,645mm、全高1,745mmと、ルーミーと非常に近い寸法を持っています。
どちらも両側スライドドアを備え、小回りが利くため、街乗りでの取り回しやすさが魅力です。このようなサイズの車は、軽自動車では少し手狭に感じるものの、一般的なミニバンでは大きすぎると感じる方に特に適しています。
ルーミーの兄弟車も選択肢に
ルーミーを検討しているなら、その兄弟車についても知っておくと選択肢が広がります。ルーミーは、ダイハツが開発・製造を手掛けるOEM(Original Equipment Manufacturer)車であり、ダイハツからはトールとして販売されています。
かつてはトヨタからタンク、スバルからはジャスティとしても販売されていました。これらの車は、基本的なボディ構造やメカニズム、室内空間、主要装備がルーミーと共通しています。
そのため、ルーミーのデザインが特に好みでなくても、トールや、中古車であればタンクやジャスティのスタイリングが気に入るかもしれません。販売店によってサービス体制や価格設定が異なる場合もありますので、それぞれの店舗で比較検討するのも良いでしょう。
OEM(オーイーエム)とは?
他社が設計・製造した製品を、自社ブランドで販売する仕組みのことです。
ルーミーは実はトヨタブランドですが、製造元はダイハツで、ダイハツでは「トール」として販売されています。
これをOEM供給と呼びます。
新型ルーミーとソリオ どっちがいい?
「新型ルーミーとソリオ どっちがいい」という疑問は、このタイプの車を検討する方にとって最も多く挙がる質問の一つです。現行のルーミーとソリオは、どちらもコンパクトなボディに広い室内空間、スライドドアを装備した使い勝手の良いモデルです。
ソリオはマイルドハイブリッドやフルハイブリッドのラインナップがあり、特に燃費性能で優位に立つことが多いです。一方、ルーミーは1.0Lの自然吸気エンジンと1.0Lターボエンジンを用意しており、ターボモデルを選べば力強い加速感が得られます。
しかし、新型ルーミーとして2025年中にハイブリッドモデルの投入が予定されており、燃費性能の差は縮まる可能性が高いです。どちらを選ぶかは、主に走行性能に対する優先順位や、燃費性能へのこだわり、そしてデザインの好みによると言えるでしょう。

ソリオ比較でわかる強み
ルーミーとソリオを比較すると、それぞれの車の強みが明確になります。ルーミーは、内装デザインがより洗練されており、収納スペースが豊富に用意されている点が魅力です。また、後席のシートアレンジも多彩で、荷室の使い勝手において優位性があります。
具体的には、リアゲートの開口下端が低く、荷物の積み下ろしがしやすい点が挙げられます。一方、ソリオは、特にハイブリッドモデルの燃費性能が優れている点が大きな強みです。また、走行性能においても、軽量な車体とスムーズなハイブリッドシステムにより、軽快な走りを実現しています。
後席の座り心地も、ソリオの方がゆったりとしていると感じる方が多いかもしれません。安全性に関しても、ソリオのデュアルカメラブレーキサポートは歩行者検知にも対応しており、より先進的な印象です。
車種 | 燃費 (WLTC) | 室内の広さ | 安全性能 | スライドドア | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ルーミー | 18.4km/L | ◯ | ◯ スマアシ | 両側あり | 加速力あるが燃費は普通 |
ソリオ | 22.3km/L | ◎ | ◎ デュアルカメラ | 両側あり | 燃費・安全性能が高評価 |
トール | 18.4km/L | ◯ | ◯ スマアシ | 両側あり | ルーミーと同じ車体 |
フリード | 20.9km/L | ◎ | ◎ Honda Sensing | 両側あり | 3列シート対応 |
ルーミーとトール買うならどっち?
ルーミーとトールは、前述の通りOEM関係にあるため、基本的には同じ車と考えて差し支えありません。しかし、購入を検討する際には、いくつか異なるポイントがあるため、どちらを選ぶか迷うかもしれません。
最も明確な違いはエンブレムのデザインと、選択できるボディカラーのバリエーションです。例えば、ルーミーには特定の限定色が設定されている一方、トールにはトール独自の2トーンカラーが用意されていることがあります。
他にも、メーカーオプションとして選べるオーディオやナビゲーションシステムのラインナップが異なる場合があります。そのため、特定のボディカラーにこだわりがある場合や、ディーラーで提供されるオプションの内容、そして何よりも販売店での顧客対応やアフターサービスを比較して、より信頼できると感じる方を選ぶのが賢明です。
ルーミーの代わり!ホンダの対抗車
ルーミーの代わりとなるホンダの対抗車として、最も有力なのはフリードです。フリードもルーミーと同じく、コンパクトなボディにスライドドアと広い室内空間を持つミニバンです。
フリードは、ルーミーよりもややボディサイズが大きく、3列シートモデルも展開しているため、より多人数での利用や、広大な荷室スペースを求める場合に適しています。特に、3列目シートの格納方法が優れており、荷室の使い勝手が高いと評価されています。
また、フリードにはハイブリッドモデルも用意されており、優れた燃費性能も魅力の一つです。一方で、ホンダのN-BOXも「プチバン」というコンセプトで比較されることがありますが、N-BOXは軽自動車であるため、排気量やボディ剛性、積載量などでルーミーとはカテゴリーが異なります。
ルーミーに対抗する日産車は?
ルーミーに対抗する日産車としては、直接的な競合モデルは少ないのが現状です。日産では、セレナのようなミドルサイズミニバンが主力であり、ルーミーやソリオのようなコンパクトハイトワゴンに分類される車種はラインナップされていません。
しかし、軽自動車のカテゴリーでは、日産ルークスや三菱eKスペースが、広大な室内空間とスライドドアを備え、プチバン的な使い方ができるモデルとして人気を集めています。これらの軽自動車は、ルーミーよりもさらに小回りが利き、維持費も抑えられるというメリットがあります。
もし、日産からルーミーのようなサイズの普通車が投入されるとすれば、ルークスのプラットフォームをベースにした5人乗りモデルが考えられます。現状では、ルーミーの代わりを日産車で探す場合、サイズアップしてセレナを検討するか、軽自動車のルークスを視野に入れることになるでしょう。
ルーミーの代わりを検討する際のポイント
- ファミリーカーとしての使い勝手
- 安全性能と先進技術の比較
- 維持費と燃費で選ぶ一台
- 価格とグレード構成で比較
- 長期保有を考えた耐久性
- あなたに合うルーミーの代わりは?
- ルーミーの代わりを見つけるまとめ
ファミリーカーとしての使い勝手
ファミリーカーとしての使い勝手は、ルーミーとその競合車を選ぶ上で非常に重要な要素です。ルーミーは、両側パワースライドドアを備え、小さな子供の乗り降りや狭い場所での開閉に非常に便利です。
また、床面地上高が低く設計されているため、ベビーカーや重い荷物の積み下ろしも楽に行えます。室内高も十分に確保されており、子供が立ったまま着替えることも可能なほどのゆとりがあります。
加えて、後席のシートスライドやダイブイン格納といったシートアレンジの豊富さも魅力です。これにより、乗車人数や荷物の量に合わせて柔軟に空間を調整することができます。他の競合車も同様の機能を持っていることが多いですが、それぞれの車種で開口部の広さやシートの操作性など、細かな点で使い勝手の差が出るため、実際に試乗して確認することが推奨されます。
安全性能と先進技術の比較
現代の車選びにおいて、安全性能と先進技術は欠かせない要素です。ルーミーは、衝突回避支援ブレーキ機能や誤発進抑制機能などを含む予防安全機能「スマートアシスト」を全車に標準装備しています。
これは、2020年のマイナーチェンジで大きく強化されました。これにより、歩行者検知対応の衝突回避支援や全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールが利用可能です。
一方、ソリオも「スズキ セーフティ サポート」として、デュアルカメラブレーキサポートなど同様の先進安全技術を搭載しています。ソリオは、より高い速度域での歩行者検知や、ヘッドアップディスプレイなどの装備で優位に立つこともあります。これらのシステムは、ドライバーの運転をサポートし、万が一の事故のリスクを低減してくれます。どちらの車種も、最新の安全基準に対応しており、安心して運転できるでしょう。
- トヨタルーミー:スマートアシスト
- スズキソリオ:セーフティーサポート
維持費と燃費で選ぶ一台
車の維持費と燃費性能は、長期的な出費を考える上で非常に重要な判断基準です。ルーミーの燃費は、1.0Lの自然吸気エンジンで2WDの場合、WLTCモードで18.4km/L程度です。ターボモデルでは16.8km/Lとなります。
一方、ソリオは、マイルドハイブリッドモデルで19.6km/L、フルハイブリッドモデル(ストロングハイブリッド)では22.3km/Lと、ルーミーのガソリン車と比較して優れた燃費性能を誇ります。特にソリオのハイブリッドはエコカー減税の恩恵も大きく、自動車取得税や自動車重量税の軽減が期待できます。
これらの燃費性能は、日々のガソリン代に直結するため、走行距離が多い方にとっては大きな差となるでしょう。また、自動車税や車検費用、保険料なども維持費に含まれますが、コンパクトカークラスであれば、極端な差は生まれにくい傾向にあります。
価格とグレード構成で比較
ルーミーと競合車の価格とグレード構成を比較することは、予算に合った一台を選ぶ上で不可欠です。ルーミーの新車価格は、およそ156万円から210万円の範囲で展開されています。ノーマルエンジンとターボエンジンの選択肢があり、カスタムグレードも用意されています。
ソリオの新車価格は、約164万円から229万円程度です。ソリオにはガソリン車、マイルドハイブリッド、フルハイブリッドと、より多くのパワートレインの選択肢があります。グレードによっては、ルーミーの方がサイドエアバッグや両側電動スライドドアが標準装備されているなど、装備面で割安感がある場合もあります。
しかし、ソリオのハイブリッドモデルは、燃費性能の良さから長期的に見ればコストメリットがあるとも言えます。そのため、単に車両本体価格だけでなく、搭載される装備や燃費性能を総合的に見て判断することが大切です。
長期保有を考えた耐久性
車を長期にわたって保有することを考えると、耐久性は重要な要素となります。ルーミーはトヨタブランドで販売されていますが、ダイハツが開発・製造を担っており、その品質は高く評価されています。
パッソのプラットフォームをベースにしているため、その耐久性も概ね信頼できると言えるでしょう。一方、ソリオもスズキの主力車種として長年販売されており、こちらも高い耐久性を持っています。
過去に一部でリコールや不具合の報告があったとしても、メーカーによって適切な対策が講じられています。一般的に、国産車は海外の車種に比べて故障率が低く、メンテナンス費用も比較的安価な傾向にあります。いずれの車種も、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、長く安心して乗り続けることができるはずです。
あなたに合うルーミーの代わりは?
ルーミーの代わりとなる車を選ぶ際、最終的にはあなたのライフスタイルや何を優先するかによって最適な一台は異なります。もし、主に街乗りで小回りの利く車を求めており、家族での使用頻度が高いなら、ルーミーやソリオは有力な候補となるでしょう。
特に、後席の使い勝手や荷室の広さを重視するならルーミー、燃費性能や走行性能を重視するならソリオのハイブリッドモデルが適しているかもしれません。また、ルーミーの兄弟車であるトールも、同じ車としてデザインや販売店の違いで選択肢に入ります。
もし、もう少し広い空間や3列シートが必要であれば、ホンダのフリードが検討に値します。一方で、維持費を極力抑えたい、あるいはさらにコンパクトな車が良いという場合は、軽自動車のスーパーハイトワゴンも視野に入れる価値があります。これらの選択肢を比較検討し、実際に試乗することで、あなたにとって最適な「ルーミーの代わり」を見つけることができるはずです。
ルーミーの代わりを見つけるまとめ
- ルーミーは軽自動車とミニバンの中間のサイズ感で、ソリオが直接的な競合車
- ルーミーとトール、かつてのタンクやジャスティは基本構造が同じ兄弟車
- OEMとは他社製造品を自社ブランドで販売する仕組みのこと
- ソリオはハイブリッドモデルがあり燃費性能に優れる
- ルーミーはターボモデルで力強い加速感が特徴
- 新型ルーミーは2025年中にハイブリッドモデルの投入が予定されている
- ルーミーは内装デザインや豊富な収納、荷室の使い勝手が強み
- ソリオは燃費性能と走行性能、後席の座り心地が強み
- ルーミーとトールはエンブレムやボディカラー、一部メーカーオプションが異なる
- ホンダのフリードはルーミーの有力な対抗車で、3列シート設定もある
- 日産にはルーミーの直接的な競合車は少ないが、軽自動車のルークスなどが選択肢になる
- ルーミーは両側パワースライドドアや低床設計でファミリーカーとしての使い勝手が良い
- ルーミーのスマートアシストとソリオのスズキセーフティサポートは同等の先進安全技術
- 維持費や燃費はソリオのハイブリッドが有利だが、ルーミーの初期費用は抑えられる
- どちらの車種も国産車として高い耐久性と信頼性を持つ