タント ファンクロスは、アウトドア志向の軽自動車として注目される一方で、購入後に「こんなはずじゃなかった」と感じてしまう人も少なくありません。この記事では、実際の口コミをもとに、乗り心地や走行性能、使い勝手の面から見えてくるタント ファンクロスのデメリットを徹底的に解説します。
「リコールや不具合は大丈夫?」「見かけないのは人気がないから?」「中古で購入して後悔しない?」「色選びに失敗すると後悔するって本当?」など、購入前に気になる疑問に答える形で、リアルな評価と売れ行きの実情も交えて紹介します。
これからタント ファンクロスを購入しようと考えている方や、中古車を検討している方にとって、失敗や後悔を避けるための重要なチェックポイントを網羅しています。選ぶ前に知っておきたい人気色や、あまり見かけない理由についても詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- タントファンクロスの具体的なデメリットとメリットの全体像
- 乗り心地、加速性能、収納、視界、燃費などの詳細な注意点
- リコールや不具合の有無、そしてそれらの確認方法
- 売れ行き、市場での位置づけ、人気色、中古車選びのポイント
タントファンクロスのデメリットや後悔ポイントを徹底解説
- 口コミ評判から探るデメリットとメリット
- 購入前に知るべき後悔ポイント
- 実際の乗り心地とシートの快適性
- 加速性能と走行パワーの注意点
- 小物収納の使い勝手と視界の制限
- 燃費の実態と維持費を抑えるコツ
- リコール情報と不具合の確認方法
口コミ評判から探るデメリットとメリット
タントファンクロスは、アウトドア志向の軽自動車として注目を集めていますが、すべての人にとって完璧な車というわけではありません。ここでは、購入を検討している方が知っておくべきデメリットとメリットをわかりやすく整理しました。
デメリット
-
サスペンションが硬めで、乗り心地に「突き上げ感」がある
-
ノンターボ車は加速が弱く、高速道路や坂道で力不足を感じやすい
-
実燃費がカタログ値に届かないことがある(渋滞・街乗り時)
-
車体価格が軽自動車としては高め
-
小物収納の使い勝手やUSB端子の配置に不満の声
-
Aピラーが太く斜め前方に死角ができやすい
-
エンジン音や走行音が気になる場面がある
-
一部製造車にリコール対象がある(床下部品の仕様不適合)
-
デザインやカラー選択で「個性が強すぎて後悔」した例がある
-
人気モデルではあるが、流通量や支持層はカスタムに劣る傾向
メリット
-
室内空間が非常に広く、天井が高いため開放感がある
-
ミラクルオープンドアで乗り降り・荷物の出し入れがしやすい
-
両側電動スライドドアを標準装備(グレードにより)
-
撥水性のあるシートや防水デッキボードでアウトドア利用に最適
-
衝突回避支援ブレーキや車線逸脱警報など先進安全装備が充実
-
多彩なシートアレンジで荷物や用途に応じて柔軟に対応できる
-
デザインが個性的でSUVテイストの外観
-
女性ユーザーにも好評な実用性と工夫(収納・視界・開口部など)
購入前に知るべき後悔ポイント
タントファンクロスは、その個性的なデザインと使い勝手の良さから注目を集めていますが、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する声があるのも事実です。特に、軽自動車としては高めの価格設定は、初期費用が割高に感じられるかもしれません。これには、先進安全技術や充実した装備が搭載されていることが理由として挙げられます。しかし、予算をオーバーしてしまうと感じる人もいるでしょう。
また、特定の機能や装備が標準装備ではなく、追加オプションとして購入しなければならないケースもあります。そのため、最終的な総費用が予想以上にかかることも考慮が必要です。例えば、快適性を高めるオプションや、さらに安全性を強化する装備を選んだ場合、総額は大きく変動します。
実際の乗り心地とシートの快適性
タントファンクロスの乗り心地は、ユーザーによって評価が分かれるポイントのひとつです。アウトドア志向を意識した設計のため、サスペンションはやや硬めに調整されており、その結果、路面の凹凸を拾いやすい傾向があります。特に荒れた道路では、車体が上下に突き上げられるような感覚を覚える方も少なくありません。
ただし、短時間の街乗りでは「しっかり感があって安心できる」と好意的に捉える声もあります。一方で、長時間のドライブになると、シートのクッション性や形状によって疲れやすいと感じる人もいるようです。座席のフィット感は体格や姿勢により差が出やすく、個人の相性によって評価が分かれます。
なお、装着タイヤによっても乗り心地の印象は変わります。例えば、14インチタイヤ装着車では、突き上げ感が和らぎマイルドに感じられるという声もあります。乗り心地を重視する場合は、購入前に試乗してさまざまな路面状況を走ってみることが重要です。また、必要に応じてシートクッションを追加したり、ショックアブソーバーの変更を検討することで、快適性を高めることもできます。
加速性能と走行パワーの注意点
タントファンクロスの加速性能については、特にノンターボモデルを検討している方は注意が必要です。街中での日常的な走行には十分対応できますが、高速道路の合流や坂道では、パワー不足を感じることがあります。
たとえば、信号からの発進や追い越し時にアクセルを強く踏んでも、期待したほど加速しないと感じるケースがあります。これは、タントファンクロスが軽自動車の中では比較的車重が重く、フル乗車や荷物を多く積んだ状態では、その影響がさらに強まるためです。
その点、ターボエンジン搭載グレードであれば、こうしたストレスはかなり軽減されます。坂道でもスムーズな加速が可能で、高速道路での追い越しもスムーズに行えるでしょう。走行性能に余裕を求める方や、高速道路を頻繁に利用する人には、ターボモデルの選択が適しています。
小物収納の使い勝手と視界の制限
タントファンクロスは、広々とした室内空間が魅力の一つですが、小物収納や視界の一部に不満の声もあります。特に運転席まわりの収納は限られており、スマートフォンや財布などを置くスペースが不足していると感じるユーザーも少なくありません。
ドアポケットやセンターコンソールの形状も、実用性にやや欠けるという意見があります。たとえば、大きなドリンクボトルが入らなかったり、USB端子の配置が悪く充電ケーブルの取り回しに困るといった声が代表的です。
また、安全性を高めるために設計された太めのAピラー(フロントピラー)は、斜め前方の視界を妨げることがあります。特に交差点での右左折や合流時に死角が生じやすく、歩行者や自転車の確認に神経を使う場面も見られます。
これらの点は、都市部や狭い道での運転ではストレスになりやすいため、購入前の試乗で実際の視界や収納レイアウトを確認しておくと安心です。
燃費の実態と維持費を抑えるコツ
タントファンクロスの燃費性能は、カタログ値を見ると軽自動車として優秀な数値を示していますが、実際の走行ではカタログ値に届かないと感じるユーザーも少なくありません。
例えば、渋滞の多い都市部での「ストップ&ゴー」が多い運転や、エアコンの使用が増える時期には、燃費が15km/L前後まで落ち込むケースも報告されています。一方で、郊外の信号が少ない道をコンスタントに走行する場合は、18km/L以上を記録することもあります。ターボ付きモデルは、パワーがある分、燃費はノンターボモデルよりも劣る傾向があることにも注意が必要です。
しかし、維持費を抑えるための工夫はいくつかあります。まず、エコドライブを実践することです。急発進や急停止を避け、一定の速度で走行することを心がけるだけで、燃費は向上します。また、タイヤの空気圧を適切に保つことも、燃料効率を高める上で非常に重要です。エンジンオイルの定期的な交換や、エアフィルターの清掃も車の性能を維持し、燃費の悪化を防ぐことにつながります。
他にも、自動車保険料の節約も維持費を抑える大きなポイントです。走行距離に応じた保険プランや、安全運転割引が適用されるプランを選ぶことでコストを抑えられます。複数の保険会社で見積もりを比較し、最もお得なプランを見つけることも大切です。
リコール情報と不具合の確認方法
タントファンクロスは比較的新しいモデルであるものの、これまでに一部でリコールや不具合が報告されています。安全で安心なカーライフを送るためには、これらの情報を事前に確認しておくことが非常に重要です。
具体的には、2022年9月から2024年4月に製造された一部のタントファンクロスにおいて、床下のエアディフレクタが規定よりも飛び出しているという不具合が報告され、リコールの対象となりました。この問題は、外部基準への不適合であり、現時点でこの不具合による事故の報告はないものの、該当部品は全車で交換対応が実施されています。このリコールは、認証不正問題とは無関係である点も付記されています。
また、一部のユーザーからは、後退時や発進時に引っかかるような現象や、加速時の急な動きが稀に報告されています。警告灯の点灯やエアコントラブルなど、購入初年度に警告表示が出たという実例もあるようです。
これらの不具合やリコール情報は、メーカー公式サイトで確認することができます。ダイハツの公式サイトでは、車両ごとのリコールや改善対策情報が公開されており、自身の車の車台番号を入力するだけで、リコール対象かどうかを確認できるのです。また、購入したディーラーに直接問い合わせることも効果的な方法です。ディーラーは車両の履歴を把握しているため、詳細な情報を教えてもらえるだけでなく、点検や修理の予約も同時に行える利点があります。
参考:国土交通省
タントファンクロスの売れ行きは?見かけない理由とデメリット
- 街で見かけない・人気がない理由
- 売れ行きと市場の評価は?
- 人気色選びで後悔しないために
- タントカスタムとファンクロス、人気はどっち?
- 中古車購入で気をつけるポイント
- タント ファンクロス デメリットを総まとめ
街で見かけない・人気がない理由
タントファンクロスを「街であまり見かけない」と感じる人もいますが、これは必ずしも人気の低さを意味するわけではありません。見かける頻度が少ないのには、複数の背景があります。
まず、タントファンクロスは2022年に登場した新しい派生モデルであり、流通量がタントシリーズ全体と比べてまだ少ない段階です。新型車は市場への浸透に時間がかかるため、街で目にする機会も限定的です。
さらに、ファンクロスはアウトドアテイストを取り入れた個性派モデルであり、一般的な軽自動車と比較してターゲット層がやや狭い傾向にあります。とくに都市部のユーザーにとっては、より実用性の高い「タントカスタム」や標準グレードのほうが選ばれやすいため、ファンクロスの目撃頻度が相対的に低くなっていると考えられます。
また、地域によってはディーラーの在庫構成や販売戦略の違いから、ファンクロスの取り扱いが少ないケースもあります。このように、見かける台数の少なさは、モデルの性格や販売展開の影響によるものが大きく、必ずしも不人気を示すものではありません。
売れ行きと市場の評価は?
タントファンクロスの売れ行きは、2025年夏時点で安定しています。中古市場では1,300台以上の在庫が確認されており、新車の供給も続いているため、市場では一定の支持を得ていることがわかります。
とはいえ、タントシリーズ全体で見ると、売れ筋の中心はやはり「タントカスタム」や標準モデルです。ファンクロスはデザイン性やアウトドア向け装備が特徴的なため、万人向けとはいえず、購入層がやや限定される傾向があります。
こうした背景から、「売れていないわけではないが、主流ではない」というのが実情です。選ぶ側としては、その独自性が自分に合うかをしっかり見極める必要があります。流行や数字だけでなく、用途やライフスタイルとの相性を重視すべきでしょう。
人気色選びで後悔しないために
タントファンクロスを選ぶ際、ボディカラーは購入後の満足度だけでなく、将来的なリセールバリューにも大きく影響します。そのため、色選びは慎重に行うことが大切です。
最も掲載の多いボディカラーは、やはり「シャイニングホワイトパール」や「ブラックマイカメタリック」といった定番色です。これらの色は、幅広い層に好まれるため中古市場での需要が高く、リセールバリューも安定しやすい傾向があります。汚れが目立ちにくいなどの実用性も兼ね備えており、購入者からの評価も高いです。もし、将来的な売却を考慮するなら、これらの無難な色を選ぶのが基本となるでしょう。
一方で、タントファンクロスには「サンドベージュメタリック」や「レーザーブルークリスタルシャイン」、「コンパーノレッド」など、アウトドアテイストを強調する個性的な色も用意されています。これらの色は、デザイン性を重視するユーザーや、他の車と差別化したい方には魅力的に映るかもしれません。しかし、個性が強い分、好みが分かれる傾向があり、購入後に「派手すぎた」「街中で浮いて見える」と感じて後悔するユーザーもいるようです。また、個性的な色は中古車市場での需要が限定的になるため、リセールバリューが低くなるリスクもあります。
したがって、色選びでは自分の好みだけでなく、長期的な視点も考慮することが重要です。カタログやウェブサイトの画像と実物の色味が異なることもあるため、購入前には必ず実際の車両を見て、自分のライフスタイルや手入れ頻度、駐車環境を考慮して選ぶことが、後悔のない選択につながります。
タントカスタムとファンクロス、人気はどっち?
タントシリーズの中でも「タントカスタム」と「タントファンクロス」は、それぞれ異なるターゲット層にアピールしており、人気傾向にも違いが見られます。現在の市場動向を見ると、総合的な販売数や指名買いという点では「タントカスタム」の方が優勢であると言えるでしょう。
人気度 | 傾向 | |
---|---|---|
タントカスタム | ◎(非常に高い) | 高級感・日常使い・幅広い年代に支持 |
タントファンクロス | ◯(やや限定的) | アウトドア・個性派・若年/女性層に好評 |
タントカスタムは、内外装の高級感や都会的なスタイリッシュさが評価されており、幅広い年代のユーザーから根強い人気を誇っています。日常使いの利便性と洗練されたデザインが、多くの人に選ばれる理由です。公式やメディアの試乗レビューでも、「完成度が高い」「どのグレードを選んでも満足度が高い」といった意見が目立ちます。
一方、タントファンクロスは、アウトドア志向や新しい層へのアプローチを目指し、2022年に追加されたモデルです。SUVテイストのデザインと機能性、そして遊び心が魅力です。一部のアウトドア愛好家や若年層、女性の間で支持を集めており、独自のファンを獲得しています。しかし、市場全体の販売シェアで見ると、カスタムや標準モデルほどの「絶対的な人気」には至っていない傾向が見られます。
現状では、タントシリーズ全体の販売は好調を維持しているものの、販売ランキングや中古市場の在庫量を比較しても、タントカスタムの方が流通量、指名買いともに優勢です。ファンクロスも独自の魅力があり、支持層は増えていますが、現時点ではカスタムが一歩リードしている状況だと言えるでしょう。
中古車購入で気をつけるポイント
タントファンクロスを中古で購入する際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、後悔のない選択ができます。中古車は新車に比べて初期費用を抑えられるメリットがありますが、車の状態や履歴をしっかりと確認することが不可欠です。
まず、走行距離の確認は欠かせません。一般的に、年間1万キロ程度が標準的な走行距離とされていますが、これを超えている場合はエンジンやブレーキなどの消耗が進んでいる可能性が高まります。逆に、走行距離が短すぎる場合も、放置期間が長かったり、メンテナンスが十分に行われていなかったりする可能性も考慮する必要があります。
次に、事故歴や修理歴の有無を確認することも非常に重要です。特に、車体フレームに関わる大きな事故があった場合、車の耐久性や安全性能に影響を及ぼす可能性があります。販売店に詳細な履歴を尋ねたり、必要であれば第三者機関に点検を依頼したりすることをおすすめします。
また、実際に試乗を行い、走行性能やエンジン音を確認することも大切です。異音や振動がないか、加速がスムーズか、ブレーキが正常に作動するかなどを自身の感覚で確かめることで、書類だけでは分からない車の状態を把握できます。
保証内容にも目を向けるべきです。中古車には販売店ごとに異なる保証が付いている場合があります。エンジンや重要部品が保証の対象か、保証期間が十分であるかを事前に確認することで、購入後の不安を軽減できます。そして、車両本体価格だけでなく、登録費用やオプション費用などを含めた総費用を把握し、予算内に収まるかを検討することが賢明です。これらのポイントに注意して中古車選びを行うことで、長く安心して乗り続けられる一台を手に入れられるでしょう。
タント ファンクロス デメリットを総まとめ
- サスペンションが硬めで突き上げ感を覚えやすい
- ノンターボ車は加速が弱く坂道や高速で非力に感じる
- カタログ燃費と実燃費の差が大きい場面がある
- 軽自動車としては価格帯がやや高め
- 小物収納スペースがやや不足している印象
- USB端子の配置が悪く使い勝手が良くない
- Aピラーが太く斜め前の視界に死角ができやすい
- エンジン音やロードノイズが気になるシーンがある
- 個性的な外観デザインが好みを分ける
- カラー選びによってはリセールで不利になることがある
- 一部生産車にリコールの対象が含まれる
- オプション次第で総額が大きく変動しやすい
- 長距離運転ではシートの快適性に不満を感じる人もいる
- 売れ筋ではなく、中古市場でも在庫が偏りがち
- 見かける機会が少なく不人気に見えることがある