日産ノート e-POWERは、独自のハイブリッドシステムを搭載した人気のコンパクトカーです。しかし、購入を検討している人の中には「日産 ノート e-POWER 評判 悪い」と検索し、実際の評価や問題点を気にしている方も多いのではないでしょうか。
特に、「日産 ノート やめとけ」と言われる理由として、高速道路での燃費が期待ほど伸びないことや、バッテリー劣化への不安が挙げられます。また、内装の質感がチープに感じることや、乗り心地が硬めで長距離移動には向かないといった意見も見られます。
さらに、2023年には109万台以上のリコールが発表され、「トラブルが多いのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、リコールはメーカーが安全対策として実施するものであり、必ずしも「ひどい車」というわけではありません。
本記事では、日産ノート e-POWERの実際の評価を徹底検証し、後悔しないためのポイントを詳しく解説します。購入を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
記事のポイント
- 日産ノート e-POWERが「やめとけ」と言われる理由や注意点を理解できる
- 高速道路での燃費やバッテリー劣化の特性について知ることができる
- リコールの詳細やトラブルの有無について把握できる
- 購入後に後悔しないためのポイントを学べる
日産ノートe-POWERは評判が悪い?
日産ノート e-POWERは、独自のハイブリッド技術を搭載した人気のコンパクトカーですが、一部では「評判が悪い」との声もあります。この評価がどこから来ているのか、具体的なポイントを整理しながら解説します。
日産ノートやめとけと言われる理由とは
「ノート e-POWER はやめとけ」と言われることがありますが、その理由の多くは購入後のギャップにあります。事前に期待していた性能や特徴が、実際に乗ってみると想像と違ったと感じるケースが少なくありません。
まず、高速道路での燃費が期待よりも悪いことが挙げられます。市街地では優れた燃費を発揮する一方で、高速走行時にはエンジンが頻繁に作動するため、燃費効率が下がる傾向にあります。そのため、高速道路での長距離移動が多い人には向かない可能性があります。
次に、内装の質感です。競合車種と比べると、ダッシュボードやドアパネルの素材がチープに感じられることがあり、価格の割に高級感がないと感じる人もいます。
また、乗り心地が硬めである点も評価が分かれる理由の一つです。特に後部座席では、路面の凹凸を拾いやすいという意見が見られます。
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高速道路での燃費が伸びない
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内装の質感が安っぽい
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乗り心地が硬め
高速道路での燃費は悪い
ノートe-POWERは市街地では高い燃費性能を発揮するものの、高速道路では燃費が落ちる傾向があります。その理由は、e-POWERの発電システムにあります。
通常のハイブリッド車は、高速道路ではエンジンとモーターを適宜切り替えて使用します。しかし、e-POWERはエンジンを発電専用にしているため、高速走行時にはエンジンの稼働が増えます。その結果、ガソリンの消費が増え、燃費が悪化するのです。
また、高速道路ではワンペダルドライブによる回生ブレーキの効果が少なくなります。一般道では頻繁に減速するため、その都度エネルギーを回収できますが、高速では減速機会が少ないため、バッテリーへの充電効率が低くなります。
そのため、高速道路を頻繁に利用する人は、e-POWERの燃費性能に対して過度な期待を持たないほうが良いでしょう。
トラブルはひどい?リコール情報
日産ノートe-POWERに関しては、2023年7月に4件のリコールが国土交通省に届け出されました。リコールの対象となったのは、「ノート」「セレナ」「キックス」「リーフ」などのe-POWER車や電気自動車で、合計109万5458台に及ぶ大規模なものとなりました。
主なリコール内容
リコールの具体的な内容として、以下の4つの不具合が報告されています。
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ビークルコントロールモジュール(VCM)の不具合
- モーター出力制御プログラムの評価が不十分で、特定の操作をすると意図しない加速をするおそれがある。
- 対策として、制御プログラムの修正が実施される。
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エンジンルームハーネスの配線不備
- ハーネスの配線設計に不備があり、一部でボルトと電線が接触し短絡(ショート)する可能性がある。
- 最悪の場合、走行中にモーターが停止する可能性がある。
- 対策として、ボルトの先端に樹脂キャップを装着し、必要に応じて修理が実施される。
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ブローバイホースの寸法不足
- エンジンのブローバイガスを吸気管に導くホースのプロテクタが適切でなく、長期使用でホース表面に亀裂が生じる可能性がある。
- 最悪の場合、エンジンが始動しない、または走行中にモーターが停止する恐れがある。
- 対策として、プロテクタが延長された新しいホースに交換する。
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ヘッドランプの光軸調整不備
- 右側の前照灯の光軸調整設備の設定が不適切だったため、一部で光軸が基準を満たしていない可能性がある。
- 対策として、光軸の点検と調整が実施される。
事故報告はなく、対応も進んでいる
リコールの対象となった不具合に関しては、現時点で事故の報告はないとされています。日産は不具合のある車両について、速やかに対策を実施しており、対象車の所有者には通知が行われています。
リコール=トラブルが多い車ではない
これらのリコールを見ると、確かに設計段階の評価不足などによる問題が発生していることは事実です。しかし、リコールはメーカーが安全性を確保するために行う措置であり、必ずしも「トラブルが多い車」「ひどい車」というわけではありません。むしろ、問題を認識した上で積極的に対策を講じている点は、安心材料とも言えます。
日産ノートe-POWERは、多くのユーザーに支持されている人気のハイブリッド車です。リコール情報を確認し、適切なメンテナンスを行うことで、安心して乗り続けることができるでしょう。
参考:国土交通省|リコールの届出について(ニッサン ノート 他)
バッテリー劣化のリスクと寿命
ノートe-POWERのバッテリーにはリチウムイオンバッテリーが採用されており、一般的なハイブリッド車と同様に長期間の使用に耐えられる設計になっています。しかし、経年劣化は避けられないため、適切な管理が重要です。
一般的に、リチウムイオンバッテリーの寿命は16万kmまたは8年程度とされています。ただし、使用環境や運転スタイルによって劣化のスピードは異なります。
また、e-POWERはエンジンで発電しながら走行するため、他のハイブリッド車とは異なるバッテリーの消耗特性を持っています。そのため、定期的な点検や適切なメンテナンスを行うことで、バッテリーの寿命を延ばすことが可能です。
なお、トヨタ・日産・ホンダの3社は、ハイブリッド車のバッテリー保証期間を5年間または10万kmに設定しています。しかし、実際の耐久性はそれ以上で、10年以上または15万km~20万kmまで問題なく使用できるケースが多いようです。
後悔している人の口コミ・感想レビュー
SNSのXで投稿されている、ノートe-POWERを購入して後悔している人の口コミを調べてみました。ブレーキや燃費に不満を持っている声がチラホラ見られましたが、むしろ燃費を擁護する声も多く見られました。
日産ノートを購入して3年半、我慢して乗ってきたけど、1年目からエマージェンシーブレーキの誤作動が酷くて購入するんじゃなかったと後悔し始めた
— 銀さん (@Quna_PSO2ship5) December 20, 2021
日産リーフは税金も維持費両方凄く安い
具体的に言うなれば年間維持費のトータルは軽より安い正直、ノートじゃなくてリーフ買えば良かったと若干後悔してる
— オルカ乗り@神奈川+東京 (@aqua_drive_bike) November 9, 2019
日産のe-POWERももう少し燃費良くなればねー
新型ノート、前のモデルと違ってアクセルペダル離しただけでは完全に止まらなくなったのは改悪だし
クリープの状態みたいに地味に進むから最後ブレーキ踏むの面倒…
前のモデルみたいにアクセルペダルだけで完全停止して欲しい。— 今の世界から異世界へ行きたい者 (@mMFKHXen8wVLoJG) February 6, 2025
ノートe-POWER乗ってるけど小回り、加速、燃費、見た目、価格全て満足してる。ただ次買う時も検討に入るかといったら絶対入らない。買う時にディーラーで嫌な思いした&日産車に魅力を感じないから。
— キツネ (@hololon) February 6, 2025
日産ノートe-POWERの評判は総じて悪い訳ではない
- 走行性能と乗り心地の特徴
- e-POWERと他のハイブリッド車を比較
- ノートe-POWERはどんな人におすすめ?
- こんな人には向いていないかも
- 日産ノートe-POWERが評判悪いと言われる理由まとめ
走行性能と乗り心地の特徴
ノートe-POWERの走行性能は、モーター駆動ならではのスムーズな加速が最大の特徴です。一般的なハイブリッド車とは異なり、エンジンは発電専用として機能し、走行そのものはモーターのみで行われます。そのため、EVのような静かで力強い加速を実現しており、発進時のレスポンスも非常に良好です。
1. 加速性能とパワー
モーターは、最大トルク280Nmを発生します。これは2.0Lクラスのガソリンエンジン車並みのトルクに相当し、信号待ちからの発進や坂道での加速でもスムーズに動きます。また、アクセルを踏み込んだ際の反応がダイレクトで、街中でのストップ&ゴーが多い場面でもストレスを感じにくい仕様になっています。
2. ワンペダルドライブの使いやすさ
ノートe-POWERには、ワンペダルドライブと呼ばれる独自の運転システムが採用されています。アクセルペダルを緩めると、自動的に回生ブレーキが働き、車が減速する仕組みです。これにより、ブレーキ操作の頻度が減り、運転の負担が軽減されます。ただし、慣れないうちは減速の感覚に戸惑うことがあるため、試乗などで感触を確かめることが推奨されます。
3. 乗り心地はやや硬め
足回りは、スポーティな味付けが施されており、やや硬めの乗り心地です。特に、後部座席では路面の凹凸を拾いやすいという声もあります。これは、車両の安定性や操縦性を向上させるための設計ですが、ふわっとした柔らかい乗り心地を好む人には、少し気になるポイントかもしれません。
4. 静粛性の高さ
EV走行に近いシステムのため、低速時は非常に静かです。しかし、高速道路などでエンジンが発電を行う際には、エンジン音がやや目立つことがあります。特に、二代目ノートのE12モデルでの急加速時や長時間の高速走行では、エンジン回転数が上がることで、車内の静粛性が少し損なわれる場合があります。
5. カーブでの安定感
低重心設計としっかりしたサスペンションにより、カーブでも安定した走行が可能です。特に市街地走行では、軽快でキビキビとしたハンドリングができるため、狭い道や駐車時の取り回しの良さもメリットといえます。
e-POWERと他のハイブリッド車を比較
e-POWERは、日産が開発した独自の電動パワートレインシステムであり、従来のハイブリッド車(HEV)とは異なる特徴を持っています。特に、動力の伝達方式や燃費特性において違いが明確に現れます。ここでは、e-POWERと一般的なハイブリッド車を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. e-POWERとハイブリッド車の仕組みの違い
従来のハイブリッド車(HEV)は、エンジンとモーターの両方を駆動力として利用するのが一般的です。例えば、トヨタの「ヤリス ハイブリッド」やホンダの「フィットe:HEV」では、走行状況に応じてエンジンとモーターが協調して車を動かします。これにより、高速道路ではエンジン主体、市街地ではモーター主体というように効率よくエネルギーを使い分けられます。
一方、e-POWERはエンジンを発電専用として使用し、車の駆動はモーターのみで行うという点が最大の特徴です。これは、EV(電気自動車)に近い走行感を持ちながら、ガソリン車のように充電の手間が不要な仕組みとなっています。
2. 加速性能の違い
e-POWERは、モーターのみで駆動するため、発進時のレスポンスが良いのが特徴です。電気モーターは低速から最大トルクを発生させるため、信号待ちからのスタートや追い越し時の加速がスムーズに行えます。特に、市街地での運転では、アクセルを踏み込んだ瞬間にパワーが伝わるため、ストレスのない運転が可能です。
一方、一般的なハイブリッド車は、エンジンとモーターの切り替えがあるため、加速時にわずかな遅れを感じることがあります。ただし、高速道路の巡航時などではエンジンが効率よく動作するため、長距離走行時の安定感は従来のハイブリッド車に軍配が上がることが多いです。
3. 燃費性能の違い
燃費に関しては、使用環境によってe-POWERとハイブリッド車の優劣が分かれます。
- 市街地走行: e-POWERは、回生ブレーキを活用して効率的にエネルギーを回収できるため、短距離移動が多い場合に有利です。
- 高速道路走行: 一般的なハイブリッド車は、高速走行時にエンジン主体の走行モードに切り替えられるため、e-POWERよりも燃費が良くなる傾向があります。
つまり、市街地中心ならe-POWER、高速道路の利用が多いなら従来のハイブリッド車が向いているということになります。
4. 価格と維持費
e-POWER搭載車は、通常のハイブリッド車と比較して、車両価格がやや高めに設定されていることが多いです。また、モーター駆動に特化したシステムを採用しているため、バッテリーや発電用エンジンのメンテナンスが必要になることも考慮する必要があります。
一方で、オイル交換やエンジン関連のメンテナンス頻度は従来のハイブリッド車よりも少なくて済むというメリットもあります。長期的に見た場合、ランニングコストに大きな差が出るわけではないため、使用環境に合わせた選択が重要です。
- 市街地中心の短距離移動が多いなら、発進加速のスムーズさと燃費の良さを活かせるe-POWERが有利。
- 高速道路の長距離移動が多いなら、エンジンの効率が良い従来のハイブリッド車が適している。
ノートe-POWERはどんな人におすすめ?
ノートe-POWERは、その特性から以下のような人に特におすすめの車です。
1. 市街地走行が多い人
ノートe-POWERは、市街地での燃費性能が優れていることが大きなメリットです。ワンペダルドライブによる回生ブレーキを頻繁に活用できるため、ストップ&ゴーが多い都市部ではガソリン消費を抑えられます。一方で、高速道路ではエンジンの稼働が増え、燃費が落ちる傾向があるため、通勤や買い物などで短距離の運転が中心の人に向いています。
2. スムーズな加速を求める人
ガソリンエンジンのようなギアの切り替えがなく、モーター駆動ならではのスムーズな加速が魅力です。特に、信号が多い都市部では、ストレスのない発進が可能なため、運転の快適さを求める人におすすめです。
3. ワンペダルドライブに興味がある人
アクセルペダルの操作だけで加減速ができるワンペダルドライブは、慣れると非常に便利です。ブレーキペダルを踏む頻度が減るため、長時間の運転でも疲れにくくなります。日常的に車を運転する人や、運転の負担を減らしたい人には、特に魅力的なシステムです。
4. 静かな車内環境を求める人
低速域ではエンジンが作動せず、モーターのみで駆動するため、市街地では非常に静かな走行が可能です。特に、住宅街や夜間の運転では静音性の高さがメリットとなります。
5. コンパクトカーで扱いやすい車を探している人
ノートe-POWERは、コンパクトなボディサイズと視界の良さから、運転がしやすい車の一つです。狭い道や駐車スペースでも取り回しが良く、初心者や運転が苦手な人でも安心して扱えます。
6. 燃費を重視する人
燃費性能の高さは、ハイブリッド車の大きな魅力です。特に、ガソリン価格の高騰が続く中で、少しでも燃料費を抑えたいと考えている人にとって、e-POWERの燃費性能は大きなメリットになります。
こんな人には向いていないかも
一方で、以下のような人には向かない可能性があります。
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高速道路の長距離移動が多い人
- 高速道路ではエンジンが頻繁に作動し、燃費が伸びにくい。
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柔らかい乗り心地を好む人
- 足回りがやや硬めなので、フワフワとした快適な乗り心地を求める人には不向き。
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高級感のある内装を求める人
- 競合車種と比較すると、内装の質感がシンプルでチープに感じることがある。
日産ノートe-POWERが評判悪いと言われる理由まとめ
- 高速道路での燃費が悪化しやすく、長距離移動には不向き
- エンジンは発電専用のため、E12モデルでは高速走行時にエンジン音が目立つ
- 内装の質感が競合車種に比べて安っぽいと感じるユーザーが多い
- 乗り心地が硬めで、特に後部座席での振動が気になることがある
- ワンペダルドライブに慣れるまで違和感を覚える人もいる
- 高速走行時に回生ブレーキの効果が少なく、燃費効率が低下する
- 2023年に4件のリコールが発表され、総計109万台以上が対象となった
- バッテリー劣化のリスクはあるが、適切な管理で10年以上使用可能な場合もある
- 燃費性能は市街地では優れるが、高速道路では他のハイブリッド車に劣る
- モーター駆動のため発進加速はスムーズで、街乗りでは快適
- コンパクトなボディで市街地での取り回しがしやすく、初心者にも扱いやすい
- メンテナンスコストは一般的なハイブリッド車と大きな差はない
- 購入前に試乗し、走行環境に適しているか確認することが重要