新型アルトはがっかり？見かけないし売れない理由を解説

出典：スズキアルト公式サイト

「新型アルトはがっかりした」という口コミを見かけて、購入を迷っていませんか？燃費の良さや手頃な価格で注目される一方で、ネガティブな評判も少なくないのが事実です。

この記事では、新型アルトのおすすめグレードや人気の色、そしてかわいいと評判のデザインについて触れつつ、一方でささやかれるデメリットやターボの廃止、売れ行きが伸び悩み売れない、街で見かけないといった評判の真相に迫ります。

ライバル車であるミラとアルトどっちがいいのかも徹底比較し、あなたが後悔しないための判断材料を網羅的に提供します。

なぜ「新型 アルト がっかり」の声があがるのか？その理由

新型アルトのデメリットと後部座席の狭さ

新型アルトはコストパフォーマンスに優れた軽自動車ですが、その価格を実現するためにいくつかの点がデメリットとして指摘されています。購入後に「がっかりした」と感じるポイントは、主に内装の質感、走行性能、そして居住性に集中しています。

内装の質感

特に多く聞かれるのが、内装のチープさです。ダッシュボードやドアパネルに硬質プラスチックが多く使われており、「安っぽい」という印象は否めません。同価格帯のライバル車と比較して、質感やデザイン性で見劣りすると感じるユーザーは多いようです。

パワー不足

走行性能に関しては、全グレードが自然吸気（NA）エンジンのみのため、パワー不足を感じる場面が指摘されています。市街地の走行では十分ですが、高速道路での合流や追い越し、急な上り坂では「加速が鈍い」「ストレスを感じる」といった声が挙がっています。

後部座席と荷室の課題

居住性、特に後部座席の狭さは大きなデメリットです。軽自動車という制約上、ある程度の狭さは仕方ないものの、大人が長時間乗るには足元・頭上ともに窮屈で、ファミリーユースには不向きとされています。また、荷室も日常の買い物程度なら問題ありませんが、容量は小さめです。後部座席が一体可倒式で左右分割できないため、乗員と荷物のバランスを取った使い方がしにくい点も実用面での不満につながっています。

主要スペックの着眼点（抜粋表）

デザインはひどい？それともかわいい？

新型アルトのデザインについては、ユーザーの間で評価が大きく分かれているのが現状です。特に先代（8代目 HA36S）の個性的でシャープなデザインから一新され、丸みを帯びたフォルムになったことが、賛否両論の大きな要因となっています。

肯定的な意見としては、丸目ヘッドライトや柔らかなボディラインが「レトロでかわいい」「親しみやすい」と評価されています。特に女性ユーザーや高齢者層からは、威圧感がなく日常に溶け込むデザインとして好意的に受け止められているようです。

その一方で、否定的な意見も少なくありません。「個性がなくなり面白みに欠ける」「アルトラパンとキャラクターが被っている」といった声や、男性ユーザーからは「可愛すぎて乗るのに抵抗がある」「おばさん車っぽい」という辛口な評価も見られます。先代モデルのデザインを高く評価していたユーザーほど、今回の変更にがっかり感を抱いている傾向があると考えられます。

このように、デザインの評価は個人の主観に大きく左右されるため、「ひどい」と感じるか「かわいい」と感じるかは、まさに人それぞれと言えるでしょう。

乗り心地が悪いという口コミは本当か

乗り心地に関しても、価格相応の割り切りが必要な部分であり、「乗り心地が悪い」という口コミが見られます。この評価の背景には、主に静粛性と走行安定性の課題があります。

まず静粛性については、コスト削減のために遮音材が十分に施されておらず、エンジン音やロードノイズ（タイヤが路面を転がる音）、風切り音が車内に侵入しやすい傾向があります。特にアクセルを踏み込んでエンジンの回転数が上がると、騒音が大きくなりがちで、長距離運転では疲労の原因になると感じる人もいます。

次に走行安定性です。車両重量が約700kg前後と非常に軽量なため、高速道路での走行時に横風の影響を受けやすく、「車体がふらつく」「ハンドルがとられて怖い」といった不安を感じるという声があります。また、サスペンションが比較的ソフトな設定であるものの、路面の大きな凹凸や段差を越える際には、突き上げるような衝撃が伝わりやすいとの指摘もあります。

これらの点から、新型アルトはあくまで日常的な市街地走行に最適化された車であり、長距離移動の快適性や静粛性を重視するユーザーにとっては、物足りなさや「乗り心地が悪い」という印象につながりやすいと考えられます。

参考：価格.com｜スズキ・アルトレビュー・評価

ターボ廃止と値上げの影響

新型アルトが一部のユーザーからがっかりされている背景には、走行性能に関わる仕様変更と、車両価格の上昇が大きく影響しています。

ターボとMT（マニュアル）の廃止

先代モデルまで設定のあった「アルトワークス」のようなターボエンジン搭載のスポーツモデルや、安価なMT（マニュアルトランスミッション）仕様が、現行の9代目アルトでは廃止されました。これにより、キビキビとした走りや、車を自分で操る楽しさを求めていた層からは「魅力がなくなった」「選択肢から外れた」という厳しい声が上がっています。

燃費性能や安全性を重視する市場の流れとはいえ、アルトの持つ「走りの楽しさ」という側面を支持していたファンにとっては、大きなマイナスポイントとなりました。

安全装備標準化に伴う値上げ

かつて「47万円」という衝撃的な価格で登場したアルトは、「安さ」が大きな魅力でした。しかし、現行モデルでは衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が標準化されたことや、近年の原材料費高騰、インフレなどの影響を受け、旧型と比較して車両価格が20万円以上上昇しています。

エントリー価格が100万円近い設定となり、「アルトは安い」というイメージを持っていたユーザーからは「高くなった」という印象を持たれています。もちろん、安全性能の向上を考えれば妥当な価格設定ですが、純粋な価格だけを見ると、かつての手軽さが薄れたと感じる人も少なくないようです。

価格レンジの目安（2WD・税込）

新型アルトの売れ行きと売れないと言われる理由

「新型アルトは売れていない」という声を耳にすることがありますが、実際の販売台数を見ると、決して極端な販売不振に陥っているわけではありません。月間でおおよそ5,000台から7,000台程度を安定して販売しており、軽自動車としては一定の需要を確保しています。

しかし、「売れない」という印象が広まる背景には、軽自動車市場の構造変化があります。現在の市場では、スズキのスペーシアやホンダのN-BOXに代表されるスーパーハイトワゴンが絶大な人気を誇っており、販売台数ランキングの上位を独占しています。室内空間の広さやスライドドアの利便性がファミリー層を中心に強く支持されており、これらと比較すると、ベーシックなセダンタイプであるアルトの存在感は相対的に薄くなっています。

その結果、販売ランキングでは中位から下位に位置することが多く、かつての「軽自動車の代名詞」的なイメージからは遠ざかっているのが実情です。突出した特徴が少ないために「決め手に欠ける」と判断され、他の個性的な車種に顧客が流れていることも、「売れていない」と見られる一因と考えられます。

なぜ街で新型アルトは見かけないのか

新型アルトの販売台数が市場全体で突出しているわけではないことに加え、いくつかの要因が重なり「街で見かけない」という印象につながっています。

最大の理由は、前述の通り、現在の軽自動車市場の主流がスーパーハイトワゴンであることです。街を走る軽自動車の多くが背の高い箱型デザインのため、車高の低いセダンタイプのアルトは視覚的に埋もれてしまいがちです。絶対数が少ないわけではなくても、目立ちにくいことが「見かけない」という感覚を生んでいます。

また、アルトの主な購入層が、通勤や買い物といった日常の足として利用するユーザーや、法人向けの営業車であることが多い点も関係しています。これらの用途では、派手なカスタムを施されることも少なく、街の風景に溶け込んでしまうため、意識して探さないと認識しにくいという側面もあります。

さらに、「見かけない」という印象は、購入を検討している人の心理にも影響を与えます。「人気がない車なのではないか」「何か問題があるのではないか」という不安をかき立て、結果として購入をためらわせる一因にもなっています。販売台数と世間の印象が相互に影響し合い、「見かけない車」というイメージが定着しつつある状況と言えるでしょう。

「新型 アルト がっかり」で終わらないための購入ガイド

気になる実燃費をチェック

新型アルトの最大の魅力の一つが、優れた燃費性能です。特にマイルドハイブリッドを搭載したグレードでは、その恩恵を大きく受けることができます。ただし、カタログに記載されている燃費と、実際に走行した際の「実燃費」には差があることを理解しておくことが大切です。

公式のカタログ燃費（WLTCモード）は、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で算出した国際的な基準値です。新型アルトのハイブリッドモデルでは28.2km/Lという非常に高い数値を記録しています。

しかし、実際の燃費は運転スタイルや走行環境に大きく左右されます。口コミサイトなどでのオーナー報告を見ると、実燃費はおおむね21km/Lから25km/Lの範囲に収まることが多いようです。特に、信号の多い市街地での短距離走行や、エアコンを多用する夏場・冬場は燃費が落ちる傾向にあります。逆に、信号の少ない郊外や高速道路を一定の速度で走行すると、カタログ値に近い数値を出すことも可能です。

期待外れに感じないためには、カタログ値を鵜呑みにせず、自身の主な使用環境を考慮して「実燃費は20km/L台前半」と想定しておくと良いでしょう。

2025年モデルと人気の色

出典：スズキアルト公式サイト

 

新型アルトを検討する上で、年式やカラーバリエーションは重要な選択要素です。現行モデルは2025年6月にマイナーチェンジが実施され、商品力が向上しています。

2025年モデルの主な変更点

2025年7月に発売されたマイナーチェンジモデルでは、いくつかの改良が加えられました。

人気のボディカラー

ボディカラーは車の印象を大きく左右します。新型アルトでは、定番色から個性的な色まで幅広くラインナップされています。特に人気が高いのは以下のカラーです。

これらの人気色に加え、新色の「テラコッタピンクメタリック」なども登場し、選ぶ楽しさが広がっています。自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な一台を見つけることができます。

新型アルト おすすめグレードの選び方

新型アルトには複数のグレードが設定されており、それぞれ装備や価格が異なります。自分の使い方や予算に合わせて最適なグレードを選ぶことが、購入後の満足度を高める鍵となります。

コストパフォーマンスで選ぶなら「L」

日常の買い物や通勤がメインで、とにかくコストを抑えたい方には「L」グレードが最適です。基本的な快適装備は備わっており、実用面で大きな不便を感じることは少ないでしょう。

燃費と装備のバランスなら「HYBRID S」

少し予算を上乗せできるなら、「HYBRID S」が非常におすすめです。マイルドハイブリッドによる燃費の良さに加え、夜間走行で安心なLEDヘッドランプなど、満足度の高い装備が加わります。多くの方にとって最もバランスの取れた選択肢と言えます。

満足度を重視するなら「HYBRID X」

予算に余裕があり、少しでも快適な軽自動車を求めるなら最上級の「HYBRID X」が選択肢に入ります。内装の質感が向上し、所有する喜びを感じられる一台です。

価格が安い「A」グレードは、パワーウィンドウが非搭載など装備が大幅に簡素化されているため、個人ユーザーにはあまりおすすめできません。

ミラとアルトどっちがいい？口コミで比較

出典：ダイハツミライース公式サイト

 

軽自動車の購入を検討する際、長年のライバルであるダイハツの「ミラ イース」とスズキの「アルト」は、必ず比較対象に挙がります。どちらも経済性に優れたモデルですが、それぞれに特徴があり、ユーザーの好みや重視するポイントによって評価が分かれます。

安全性と燃費で選ぶなら「アルト」

現行モデルを比較した場合、アルトの方が優位な点が多いと言えます。特に安全装備の面では、2025年のマイナーチェンジで衝突被害軽減ブレーキが全車標準装備となったアルトに対し、ミラ イースは廉価グレードでは非搭載となっています。この差は、万が一の際の安心感を考えると非常に大きいです。 また、燃費性能においても、マイルドハイブリッドを搭載するアルトがカタログ値で上回っており、日々のガソリン代を少しでも節約したい方にはアルトが有利です。

価格と質感で選ぶなら「ミラ イース」

一方、ミラ イースの強みは、より低価格なエントリーグレードが設定されている点です。とにかく初期費用を抑えたい場合には魅力的な選択肢となります。また、内装の質感については、「アルトよりもミラ イースの方がわずかに上」という口コミが多く、プラスチック感を少しでも避けたい方には好まれる傾向があります。

総合的な判断

現状では、ミラ イースは新型モデルの展開が事実上ストップしているのに対し、アルトは改良が続けられています。装備の充実度や将来性を考慮すると、多くの場合でアルトの方が後悔の少ない選択となる可能性が高いです。ただし、最終的にはデザインの好みや実際の試乗でのフィーリングが決め手となるため、両車をしっかりと見比べて判断することが大切です。

判断のための比較表（要点）

総括：「新型 アルト がっかり」は本当か？

• 新型アルトは「がっかり」という声もあるが評価は使い方次第
• 丸みを帯びたデザインは「かわいい」と「個性が無い」で賛否両論
• 内装はプラスチック感が強く、質感の低さを指摘する声が多い
• NAエンジンのみで、高速道路や坂道でのパワー不足は否めない
• 後部座席は狭く、大人の長距離乗車やファミリーユースには不向き
• 乗り心地は価格相応で、静粛性や高速安定性はあまり高くない
• ターボやMTが廃止され、走りを楽しむ層からの評価は低い
• 安全装備の標準化などで、旧型より車両価格は上昇している
• 実燃費は21～25km/L程度で、燃費性能は非常に優秀
• スーパーハイトワゴン人気により、販売台数は控えめに見える
• 街で見かけないのは、目立ちにくいデザインと市場の変化が原因
• 2025年モデルでは安全装備が全車標準化され商品力が向上
• おすすめグレードは燃費と装備のバランスが良い「HYBRID S」
• ライバルのミラと比較すると、安全性と燃費でアルトが優位
• 日常の足として割り切れば、経済性に優れた頼れる一台となる