マツダデミオ(現在はMAZDA2に名称変更)は、燃費の良さと力強い加速性能を兼ね備えたコンパクトカーとして人気があります。特に、デミオのディーゼルターボは速いのかと気になっている方にとって、馬力や、最高速度、0-100km加速などの性能は気になるポイントではないでしょうか。
デミオのディーゼルターボは、低回転域から高トルクを生み出すため、街乗りや高速走行でもスムーズな加速が可能です。
本記事では、デミオディーゼルターボの評価を総合的に分析し、加速性能、燃費、最高速度、維持費などについて詳しく解説します。ガソリン車との違いや、中古車市場での狙い目グレードも紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- デミオ ディーゼルターボの加速性能や0-100km/hタイムについて理解できる
- 燃費性能や軽油によるコスト面のメリットを把握できる
- 最高速度やリミッターの影響について知ることができる
- 1.5Lディーゼルエンジンの販売終了と中古市場の状況を理解できる
デミオディーゼルターボは速いのか?基本性能と評価
- デミオディーゼルターボの評価
- 馬力は小さいがトルクが太い
- 0-100km加速の実力
- 最高速度は時速220Km
- 燃費とコスパの良さ
デミオディーゼルターボの評価
良い点
マツダデミオのディーゼルターボモデルは、燃費の良さと力強い走りを兼ね備えたコンパクトカーとして高い評価を受けています。特に、ガソリン車と比較した際の燃料代の安さや、低回転域からしっかりとしたトルクを発揮する走行性能が魅力です。また、質感の高いインテリアや充実した安全装備も、多くのユーザーから支持されています。
デミオのディーゼルターボモデルは、1.5Lの「スカイアクティブ-D」エンジンを搭載しており、クラストップレベルの燃費性能を誇ります。JC08モード燃費では6速AT車が26.4km/L、6速MT車が30.0km/Lを記録しており、同クラスのハイブリッド車にも迫るほどの効率の良さが特徴です。さらに、軽油を使用するため、燃料コストが抑えられる点も大きなメリットといえるでしょう。
悪い点
一方で、ディーゼル特有のエンジンノイズや振動が気になるという声もあります。特に、初期型ではディーゼルエンジン特有のノック音(ガラガラ音)が目立つことが指摘されていました。しかし、2016年以降の改良モデルでは「ナチュラルサウンドスムーザー」の搭載によってエンジン音が抑えられ、静粛性が向上しています。したがって、中古車を検討する際は年式にも注目するとよいでしょう。
また、ディーゼルエンジンは煤(すす)が溜まりやすい性質があり、短距離走行を繰り返す使い方ではDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の再生が頻繁に発生することがあります。長距離走行が多いユーザーにとっては大きな問題にはなりませんが、街乗りメインの場合は適切なメンテナンスが必要です。
総合的に見ると、デミオのディーゼルターボは「経済性」「走行性能」「質感」のバランスが取れたモデルであり、特に長距離移動の多いユーザーや燃費を重視する人に適した選択肢といえます。ただし、ディーゼル特有のメンテナンスやエンジン音の違いについて理解した上で購入を検討することが重要です。
馬力は小さいがトルクが太い
デミオのディーゼルターボモデルは、1.5Lディーゼルエンジンを搭載し、最大105馬力(PS)を発揮します。この数値だけを見ると、同クラスのガソリン車と比較してやや控えめに感じるかもしれません。しかし、実際の走行性能は単純に馬力の数値だけで決まるわけではなく、トルクとのバランスも重要な要素となります。
馬力とは、エンジンが単位時間あたりにどれだけの仕事をするかを示す指標であり、「トルク × エンジン回転数(rpm)」によって計算されます。一般的に、高回転型エンジンほど高い馬力を発揮しやすいですが、それと同時にトルクの発生特性も考慮しなければなりません。デミオのディーゼルターボは最大トルク250N・m(6速AT・2WDモデル)を約2000rpmという低回転で発生します。これは、ガソリンエンジンの2.5Lクラスに匹敵するトルクであり、発進加速や街乗りでの扱いやすさにつながっています。
一方で、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて高回転域での伸びが弱いため、高速道路での追い越しやサーキット走行のような高回転域を多用するシチュエーションでは、ガソリンターボ車に比べるとパワー不足を感じることがあるかもしれません。例えば、同じ1.5Lクラスのガソリンターボエンジンを搭載したホンダ シビック(182馬力)やスズキ スイフトスポーツ(140馬力)と比較すると、デミオのディーゼルターボは最高出力面では劣ります。しかし、日常の運転では高回転域を頻繁に使うことは少なく、低回転から力強い加速を得られるディーゼルエンジンの特性はむしろメリットとなる場面が多いでしょう。
0-100km加速の実力
YouTube上でアップされている、デミオディーゼルターボモデルの、0-100km/hの加速タイムを観ると約9.1~9.4秒のものが確認できます。この数値は、同クラスのコンパクトカーと比較しても優れた性能であり、実際の走行でも軽快な加速を感じることができます。
ディーゼルとガソリンどっちが加速が速い?
最高速度は時速220Km
デミオのディーゼルターボの理論上の最高速度は約180km/hとされています。国内ではなかなか最高速度を試す場所や機会がありませんが、YouTubeで見つけた動画のコメント欄では、182~183Kmとの記載がありました。また、タイの方が220Kmだしている動画もあるようです。
燃費とコスパの良さ
デミオのディーゼルターボは、その優れた燃費性能とコストパフォーマンスの高さが大きな魅力です。軽油を使用するため、燃料費が安く抑えられる点も経済的なメリットとなっています。
燃費性能については、デミオのディーゼルターボ(6速AT)はJC08モードで26.4km/L、6速MTでは30.0km/Lという高水準を誇ります。これは同世代のハイブリッドカーであるトヨタ アクア(35.4km/L)には及ばないものの、ガソリンエンジン搭載のコンパクトカーよりも優れた数値です。さらに、ディーゼルエンジンは熱効率が良いため、実燃費でも高い数値を維持しやすい特徴があります。
また、軽油はガソリンよりもリッターあたり20円~30円程度安い傾向があり、年間の燃料コストを抑えやすくなっています。例えば、年間1万km走行する場合、ガソリン車と比べて燃料代が数万円単位で節約できる可能性があります。
一方で、ディーゼル車特有のメンテナンスコストが発生する点には注意が必要です。DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の再生処理や、定期的なオイル交換を怠ると性能が低下する可能性があります。そのため、長距離走行が多いドライバーには非常にメリットがありますが、街乗り中心のユーザーはメンテナンス計画をしっかり考える必要があります。
デミオディーゼルターボは速いが販売は終了
- 1.5Lディーゼルは販売終了
- 実際に乗っている人の口コミ
- デミオターボ265psモデルは別物?
- 中古車市場と狙い目グレード
- デミオディーゼルターボは速いについてのまとめ
1.5Lディーゼルは販売終了
マツダは、2024年9月をもってデミオ(現在のMAZDA2)に搭載されていた、1.5Lディーゼルエンジン「スカイアクティブ-D 1.5」の国内向け生産を終了すると発表しました。これは、近年の排ガス規制の強化と、ハイブリッドや電動車の普及による市場の変化が主な理由とされています。
ディーゼル車は燃費が良く、長距離走行に適しているというメリットがある一方、排出ガスの処理が課題となっています。欧州や中国では大気汚染対策としてディーゼル車の規制が進んでおり、日本国内でも厳しい排ガス基準が適用されるようになりました。これに対応するには新たな技術開発が必要ですが、コストがかかるため、1.5Lディーゼルの生産継続が難しくなったと考えられます。
実際に乗っている人の口コミ
Xで実際にデミオのディーゼルターボを乗っている人の口コミを集めました。乗っている実感としては、やはり速いと感じている方が多いようです。
デミオのディーゼルターボってめちゃくちゃ速いな
教習車のガソリンのアクセラとは雲泥の差でしたわ🤭— うき (@ent_taka526) February 23, 2025
デミオのディーゼルターボばか速い
— あおき (@cimarch3312) October 22, 2017
肉食顔デミオ。
獰猛
ターボ+ディーゼル+トルコン変速機の組み合わせ。
低回転からの加速は少々タイムラグがあって、ドカッていう加速がくるまで、一瞬待つ感じ。
ドカッとくれば、速い。 pic.twitter.com/ri22WMJQUn— ケンケン(公式) (@kenp99c) May 31, 2015
今ディーゼルターボ6MTのデミオ試乗した
・低回転はトルクがあって出だしがめちゃ速い!
・けどディーゼル故高回転域のパワーがない
・シフトレンジが広すぎ。6速もいる?シフトダウン時の回転合わせに手間取った
・アクセルペダルが奥にあってヒール&トゥーしにくい
・ハンドリングはいい! pic.twitter.com/Jnc1autD7j— 🗾うごうご🎌 (@rothmanwilliams) October 7, 2016
デミオターボ265psモデルは別物?
デミオには、特別なターボモデル「マツダターボ2」が存在します。この車両は、マツダの米国法人、マツダUSAがアメリカで開催されたSEMAショーに出品したコンセプトカーであり、一般的なデミオとは大きく異なる仕様になっています。
搭載されているエンジンは、マツダスピードアクセラの2.3L直噴ターボエンジンで、最大出力は265psに達します。これは、通常のデミオのディーゼルターボ(105ps)とは比較にならないほどの高出力であり、走行性能もまったく別次元といえます。
しかし、このモデルは市販化されておらず、一般の市場では購入できません。そのため、「デミオのターボ車=265ps」と勘違いしないよう注意が必要です。
中古車市場と狙い目グレード
現在、中古車市場ではデミオのディーゼルターボは比較的豊富に流通しており、手頃な価格で入手可能です。特に「XD ツーリング」は台数が多く、装備も充実しているため、コスパを考えた場合の狙い目グレードといえます。
一方で、走行距離が多い車両も多いため、購入時にはメンテナンス履歴をしっかり確認することが重要です。特にオイル交換の記録をチェックし、適切に管理されている車両を選ぶことをおすすめします。
デミオディーゼルターボは速いについてのまとめ
- デミオのディーゼルターボは、燃費と加速性能を兼ね備えたバランスの良いモデル
- 1.5Lディーゼルエンジンを搭載し、最大105馬力、250N・mのトルクを発揮
- 低回転から高トルクを発生し、発進時や街乗りでの加速がスムーズ
- 0-100km/hの加速タイムは約9.1~9.4秒で、コンパクトカーとして優秀
- 最高速度は理論上180km/hだが、220Km出した人もいる
- JC08モード燃費はAT車で26.4km/L、MT車で30.0km/Lと高水準
- 軽油を使用するため、ガソリン車よりも燃料費が安く抑えられる
- ディーゼル特有のエンジンノイズや振動があるが、2016年以降のモデルは改良され静粛性が向上
- DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の管理が必要で、短距離走行が多いと再生が頻繁になる
- 長距離移動が多いユーザーには非常に適しており、燃費の良さが際立つ
- 高回転域の伸びはガソリン車に劣り、高速域でのパワーは控えめ
- 2024年9月に国内向け1.5Lディーゼルエンジンの生産が終了し、新車購入は不可
- 中古市場では流通量が多く、特に「XD ツーリング」がコスパの良い狙い目グレード
- 265ps仕様の「マツダターボ2」はSEMAショーのコンセプトカーであり、市販車ではない
- X(旧Twitter)上でも「速い」と評価するオーナーの口コミが多い