ヤリスは燃費性能や取り回しの良さから高い人気を誇る一方で、「ヤリスの中古はやめたほうがいい」と検索している人も少なくありません。実際に、購入後に評判が悪いポイントや後悔している声が一定数あるため、慎重な判断が求められます。
ヤリスの中古車価格は100万円以下のものも存在しますが、年式や走行距離、修復歴によって品質に大きな差があります。特にハイブリッドモデルは人気が高いため、中古相場は100万円を超えることが一般的です。安く購入できる中古車でも、メンテナンス費用や修理費がかさむ可能性があるため注意が必要です。
また、ヤリスの寿命は20万km以上とされており、適切なメンテナンスを行えば長く乗り続けることができます。ただし、修復歴がある車両やメンテナンス不足の車両は寿命が短くなる可能性もあるため、購入前にしっかりと状態を確認することが大切です。
この記事では、ヤリスの中古車を購入する際に気をつけるべきポイントや、後悔しないための判断基準を詳しく解説します。ヤリスの中古車を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
記事のポイント
- ヤリスの評判が悪い点や後悔している理由を理解できる
- 中古車相場やハイブリッドモデルの価格帯を把握できる
- 寿命や長く乗るために必要なメンテナンスを理解できる
- 購入前に確認すべき注意点や判断基準を知ることができる
ヤリスの中古はやめたほうがいい?購入前に知るべきポイント
- ヤリスの評判が悪い点
- 購入して後悔する理由
- 中古車の相場
- ハイブリッドの中古車相場
- ヤリスクロスの中古車相場
- 中古は50万円でも購入可能?
- 100万円以下の安い中古は大丈夫か
- 寿命はどのくらい?
- 新車価格
ヤリスの評判が悪い点
ヤリスは燃費性能や取り回しの良さから非常に人気のある車ですが、すべての面で高評価を受けているわけではありません。実際には、いくつかのネガティブな評判や課題も指摘されています。
リコールや不具合
特にハイブリッドモデルにおいては、ハイブリッドシステムの不具合が原因で、急加速時にトランスアクスル部品が滑るケースが報告されています。この問題により、警告灯が点灯してもフェールセーフモードに移行せず、最悪の場合システムが停止する恐れがあります。また、前輪のロアアームに関しても腐食が原因で亀裂が生じ、走行不能になる可能性が指摘されています。しかし、リコールはメーカーが不具合に対して適切に対処していることでもあるので、一概に全てをネガティブにとらえるべきではありません。
車内空間の狭さ
ヤリスはコンパクトカーであるため、後部座席やトランクスペースが比較的小さくなっています。特にファミリー用途で使用する場合や、大きな荷物を積む場面では不便を感じるユーザーも少なくありません。長時間の移動では後部座席に座る家族や友人が窮屈さを感じることがあります。
高速走行時の安定性
ヤリスは軽量なボディを採用しているため、高速道路での走行時に横風や路面の影響を受けやすく、ふらつきを感じることがあります。特に長距離ドライブを頻繁に行う人にとっては、ストレスに感じる要素になるでしょう。
寒冷地での使用
エンジン始動不良や、ヘッドライトへの雪の付着による視界不良が報告されています。寒冷地での使用を考えている場合、これらの点を考慮する必要があります。
トヨタセーフティセンスの誤作動
低速時の加速抑制機能が誤作動し、アクセルを踏んでも車が進まないという現象が一部のユーザーから報告されています。このような安全装備の誤作動は、信頼性に関わるため大きな懸念材料です。
購入して後悔する理由
ヤリスを購入して後悔したと感じているユーザーも一定数存在します。購入後に後悔する理由として、主にリアドアの解放角度、車内空間の狭さ、内装の質感、後方視界の悪さ、パワー不足、静粛性の不足、安全装備の6つが挙げられます。
リアドアの解放角度
リアドアの開口面積が小さく開放角度も非常に浅いため、乗り降りがしにくいと感じる方が多いです。
車内空間の狭さ
コンパクトカーとして設計されているため、後部座席やトランクスペースが限られており、荷物を多く積む必要がある場合やファミリーで使用する場合には窮屈さを感じることがあります。また、ティッシュを置く場所や小物などを整理するための収納が少ないと不満を持っているユーザーが多くいます。
内装の質感
ヤリスは価格帯を抑えるため、内装素材にコストダウンが見られることがあります。プラスチック素材が目立つことや、全体的にチープな印象を受けることがあるため、インテリアにこだわりたい人には物足りなさを感じるかもしれません。
後方視界の悪さ
ヤリスのリアウィンドウは小さめに設計されているため、後方の死角が大きくなりやすいです。そのため、駐車や車線変更時に後方確認が難しく、運転しづらいと感じるユーザーがいます。
パワー不足
1000ccモデルにおいてはパワー不足を感じるケースもあります。高速道路や坂道での加速性能が物足りないと感じる声が多く、特に長距離運転を頻繁に行う人には不満が残る可能性があります。
静粛性の不足
特に1000ccモデルでは、エンジン音やロードノイズが車内に響きやすく、静かな車を求めるユーザーには不満を感じるポイントになります。
安全装備
エントリーモデルにはトヨタセーフティセンスが搭載されていないモデルも存在し、安全性能に不満を感じるユーザーもいます。安全性を重視したい場合は、グレードやオプションを慎重に選ぶ必要があります。
中古車の相場
ヤリスの中古車は人気が高く、国内の中古市場でも幅広い価格帯で取引されています。ヤリスの中古車価格は約80万円~298万円程度で、年式やグレード、走行距離によって価格に大きな幅があります。
約80万円~298万円
※2025年3月現在
ハイブリッドの中古車相場
ヤリスのハイブリッド中古車は特に人気が高く、価格が下がりにくい傾向にあります。そのため、中古であっても高値で販売されるケースが多いのが特徴です。
ヤリスのハイブリッド中古車の平均的な価格帯は約100万円~298万円程度です。年式やグレード、走行距離によって価格に大きな幅がありますが、以下にグレード別の相場をまとめます。
- ハイブリッドX:約100万円~260万円
- ハイブリッドG:約112万円~250万円
- ハイブリッドZ:約130万円~280万円
- ハイブリッドX E-Four:約126万円~240万円
- ハイブリッドG E-Four:約110万円~298万円
- ハイブリッドZ E-Four:約148万円~287万円
※2025年3月現在
2020年式の比較的新しいモデルでも150万円以下で見つかる場合がありますが、走行距離が多かったり、修復歴がある場合には価格が下がることがあります。特に走行距離が5万km以上の場合は150万円を切るケースが見られます。ただし、修復歴がある車両は安全性や走行性能に影響が出る可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
さらに、登録済未使用車(ディーラー展示車や試乗車)も中古車として市場に出回ることがあります。これらの車両はほとんど新車に近い状態ですが、価格は新車よりも安く設定されていることが多いため、コストパフォーマンスに優れています。
ハイブリッドモデルは、燃費性能や静粛性に優れているため、通勤や長距離運転に適しています。ただし、ハイブリッドシステムの修理やメンテナンスはガソリン車よりも高額になることがあるため、購入前に保証内容やアフターサポートについても確認しておくことが重要です。
ヤリスクロスの中古車相場
ヤリスクロスはヤリスをベースにしたSUVモデルであり、トヨタが提供する人気のコンパクトSUVの一つです。中古車市場でも流通台数が増えており、年式やグレード、走行距離に応じて幅広い価格帯で販売されています。
2025年3月時点でのヤリスクロスの中古車相場は約160万円~366万円程度です。年式別の相場は以下の通りです。
- 2025年式:298万円~366万円
- 2023年式:200万円~230万円
- 2022年式:195万円~275万円
- 2021年式:153万円~300万円
- 2020年式:160万円~270万円
グレード別では、以下のような相場になっています。
- Z(ガソリン車):約160万円~222万円
- Z(ハイブリッド車):約170万円~300万円
- G(ガソリン車):約225万円~236万円
- G(ハイブリッド車):約225万円~236万円
- GRスポーツ(ガソリン車):約238万円~304万円
- GRスポーツ(ハイブリッド車):約248万円~366万円
中古は50万円でも購入可能?
ヤリスの中古車を50万円で購入することは、現実的には難しいです。ヤリスは人気車種であり、中古市場でも需要が高いため、相場が比較的安定しており、大幅に価格が下がることが少ないためです。
2025年3月時点では、50万円台で販売されているヤリスの中古車は確認できません。
50万円以下で購入可能な同クラスの車両として、初代アクア、2代目ノート、3代目フィット、3代目スイフト、最終型デミオなどが挙げられます。これらは燃費性能や価格面でヤリスと競合する車種であり、コストパフォーマンスに優れているため、検討の余地があります。
100万円以下の安い中古は大丈夫か
100万円以下のヤリスは主に初期モデルや走行距離が多い車両、または修復歴がある車両が中心です。年式が古い場合や走行距離が10万kmを超える場合は、メンテナンス費用がかさむ可能性があるため、注意が必要です。
特に修復歴がある車両は、事故などによるダメージが完全に修復されていないケースもあり、走行性能や安全性に問題がある可能性があります。購入前には、修復内容や整備状況を詳しく確認し、試乗して走行感覚や異音がないかをチェックすることが重要です。
一方で、年式が比較的新しくても、走行距離が多い車両は価格が下がることがあります。走行距離が多くても、定期的なメンテナンスが行われている車両であれば、問題なく長く乗り続けられる可能性があります。
このように、100万円以下のヤリスは魅力的な価格ですが、修復歴や走行距離、整備履歴をしっかり確認することが推奨されます。
寿命はどのくらい?
ヤリスの寿命は、20万km以上走行可能です。これは、トヨタの高い技術力と耐久性に裏打ちされた結果です。以前は10万kmが車の寿命の目安とされていましたが、近年の車両は設計や製造技術の向上により、20万kmを超えても問題なく使用できるケースが増えています。
ヤリスが長寿命である理由の一つは、ハイブリッドシステムやエンジンの耐久性です。トヨタのハイブリッドシステムは、耐久性に優れているだけでなく、電気モーターとエンジンの相互補助により負担を分散できるため、部品の劣化が遅くなります。また、エンジン自体も高品質な素材や精度の高い加工技術が採用されているため、長期間にわたって安定した性能を維持できます。
さらに、メンテナンスのしやすさも寿命の長さに貢献しています。ヤリスは部品が豊富に流通しており、整備工場やディーラーでの修理や点検が容易です。消耗品を適切に交換し、エンジンオイルやブレーキパッドなどを定期的にメンテナンスすることで、長く乗り続けることが可能です。
ただし、寿命を延ばすためには適切なメンテナンスが必要です。
新車価格
ヤリスの新車価格はグレードや駆動方式(2WD/4WD)、ハイブリッドモデルかどうかによって大きく異なります。2025年3月時点でのトヨタ公式のメーカー希望小売価格は約165万円~約285万円の範囲となっています。エントリーモデルから上級グレードまで幅広くラインナップされており、ユーザーの予算や使用目的に応じて選択肢が豊富に用意されています。
以下は、ヤリスのグレード別の新車価格(2WDモデル)の一覧です。
- X(1.5L・CVT・2WD):1,657,700円
- G(1.5L・CVT・2WD):1,955,900円
- Z(1.5L・CVT・2WD):2,237,400円
- Z(1.5L・CVT・4WD):2,435,400円
また、ハイブリッドモデルは以下のような価格設定となっています。
- HYBRID X(2WD):2,200,000円
- HYBRID G(2WD):2,455,300円
- HYBRID Z(2WD):2,652,300円
- HYBRID Z(E-Four):2,850,300円
特別仕様車として、「Z“URBANO”(2WD)」もラインナップされています。
- Z“URBANO”(ガソリン車・2WD):2,545,400円
- Z“URBANO”(ハイブリッド車・2WD):2,960,300円
※2025年3月現在
引用:トヨタ|ヤリスグレード
ヤリスの中古はやめたほうがいい?後悔しないためのチェックポイント
- おすすめグレード
- どんな人に向いている車?
- どんな年齢層に人気?
- 人気のカラー
- ヤリスの中古はやめたほうがいい?購入前に知っておくべき注意点
おすすめグレード
ヤリスのおすすめグレードは、「ハイブリッドZ」です。ハイブリッドZは燃費性能と装備内容のバランスが非常に優れており、価格も比較的手頃なため、コストパフォーマンスが高いモデルと言えます。
ハイブリッドZの燃費は35.4km/L(WLTCモード)と、世界トップクラスの燃費性能を誇ります。燃料費を抑えられるだけでなく、エコカー減税や環境性能割の免税対象となるため、購入時のコストも抑えられます。
装備面では、以下のような特徴があります。
- トヨタセーフティセンス(最新型の運転支援機能)
- スマートエントリー&スタートシステム
- LEDヘッドライト&フォグランプ
- 16インチアルミホイール
- 9インチディスプレイオーディオ
- 運転席・助手席シートヒーター
一方で、最も安価な「X」のガソリン車も価格重視のユーザーにとっては魅力的です。燃費性能や基本的な装備は充実しているため、必要最低限の機能で十分という人にはおすすめできます。
このように、ハイブリッドZは燃費性能・装備・価格のバランスが取れており、特にコストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめです。
どんな人に向いている車?
ヤリスは燃費性能の高さと運転のしやすさが大きな特徴であり、特に都市部での使用に適した車です。そのため、通勤や買い物、子どもの送り迎えなど日常的な移動が多い人に最適な車と言えます。
まず、燃費性能の高さはヤリスを選ぶ大きな理由の一つです。ハイブリッドモデルの燃費は35.4km/L(WLTCモード)と、同クラスの車種の中でも群を抜いています。ガソリン価格が高騰している中で、この燃費性能は経済的なメリットが大きく、月々の維持費を抑えることができます。また、ハイブリッド車であれば環境性能が高く、エコカー減税や環境性能割の減税対象となるため、購入時のコストも抑えられます。
次に、取り回しの良さもヤリスの強みです。ヤリスの全長は約4mとコンパクトで、小回りが利くため狭い道や駐車場でもスムーズに運転できます。特に都市部では駐車スペースが限られていることが多いため、ヤリスのコンパクトなサイズ感は大きなメリットになります。また、運転席からの視界も良好で、初心者や女性ドライバーでも扱いやすい車です。
さらに、運転の快適性も注目ポイントです。ヤリスにはトヨタの最新の運転支援システム「トヨタセーフティセンス」が搭載されており、衝突回避支援ブレーキやレーンキーピングアシストなどの機能が安全運転をサポートします。これにより、長距離ドライブや高速道路での走行も安心感が増します。また、シートやインテリアの質感も向上しているため、ドライバーだけでなく同乗者にとっても快適な乗り心地を実現しています。
一方で、後部座席やトランクスペースがやや狭いため、家族4人以上での利用や、大きな荷物を頻繁に運ぶ場合には不便を感じることがあります。そのため、ヤリスは単身者や夫婦、子どもが小さい家庭に特に適した車と言えるでしょう。
このように、ヤリスは「燃費が良くて維持費を抑えたい」「運転しやすくコンパクトな車を探している」「安全性能や運転支援機能が充実した車を選びたい」といったニーズに応える車です。日常使いや通勤、都市部での運転が多い人には非常に適した選択肢と言えるでしょう。
どんな年齢層に人気?
ヤリスは運転のしやすさと燃費性能の高さから、50代から60代を中心に幅広い世代に人気があります。全長約4mのコンパクトな車体は小回りが利き、視界が広いため運転がしやすく、高齢者にも扱いやすい車です。燃費性能も優れており、維持費を抑えられることから経済的なメリットも大きいです。
さらに、トヨタセーフティセンスが標準装備されており、衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報システムなどが安全運転をサポートします。50代以上の世代がヤリスを選ぶ背景には、子育てが終わり大型車からのダウンサイジングという傾向があり、維持費が安く快適なヤリスが選ばれています。
一方で、20代から30代にも支持されています。新車価格が165万円台からと手頃で、デザインやカラーバリエーションの豊富さも魅力です。コストパフォーマンスに優れた「X」グレードは、装備を最小限に抑えつつ、必要な機能を確保できるため、若年層や初めて車を購入する人にも適しています。このように、ヤリスは世代を問わず幅広いニーズに応える人気モデルとなっています。
人気のカラー
ヤリスの人気カラーで最も選ばれているのは「ホワイトパールクリスタルシャイン」です。ホワイトパールは清潔感や高級感があり、汚れが目立ちにくいことから安定した人気を誇っています。
次に人気が高いのは「ブラックマイカ」です。ブラックは車体が引き締まって見えるため、スポーティーな印象を好むユーザーに選ばれています。また、洗車後の輝きや艶が美しく、高級感のある雰囲気を演出できることも人気の理由です。
3位には「シルバーメタリック」が挙げられます。シルバーは傷や汚れが目立ちにくく、メンテナンスがしやすいため、実用性を重視するユーザーに選ばれています。
また、明るい印象の「スーパーレッド」や個性的な「サーモテクトライムグリーン」も一定の人気があります。特に若年層や女性ドライバーには、鮮やかなカラーが支持されています。
ヤリスはツートーンカラーや特別色のオプションも用意されているため、個性を演出したい人にも対応可能です。このように、定番カラーから個性的な色まで豊富にラインナップされているため、自分好みの1台を見つけやすいことがヤリスの魅力となっています。
ヤリスの中古はやめたほうがいい?についてのまとめ
記事のポイントについてまとめます
- ヤリスは燃費性能や取り回しの良さが高評価されている
- ハイブリッドモデルではトランスアクスル部品の不具合が報告されている
- 前輪ロアアームの腐食で走行不能になる可能性がある
- 車内空間が狭く、後部座席やトランクに不満を感じるユーザーが多い
- 高速走行時に横風や路面の影響でふらつきやすい
- 寒冷地ではエンジン始動不良や視界不良が発生しやすい
- トヨタセーフティセンスの誤作動が一部で報告されている
- リアドアの開放角度が浅く、乗り降りしにくい
- 1000ccモデルはパワー不足を感じることがある
- 静粛性が低く、エンジン音やロードノイズが響きやすい
- 内装の質感がチープで安っぽく感じることがある
- ハイブリッド中古車は価格が高く、値下がりしにくい傾向
- 50万円以下での購入は難しく、他車種を検討した方が良い
- 100万円以下の中古車は修復歴や走行距離が多い場合がある
- ヤリスの寿命は20万km以上と長持ちしやすい