車検クレジットカード分割の注意点と全額払い可能な業者

車検の費用負担を少しでも軽くしたいと考えたとき、クレジットカードで分割払いを検討する方も多いのではないでしょうか。この記事では、車検費用をクレジットカードで分割払いする方法や注意点、実際に分割払いに対応している業者について詳しく解説します。

たとえば、車検を全額クレジットカードで支払えるかどうかは、業者によって対応が大きく異なります。オートバックスやコバック、ENEOSといった大手チェーンでも対応状況に差があり、分割払いができても法定費用は現金のみというケースが少なくありません。また、トヨタやホンダなどのディーラーでは、使用するカードによって支払い範囲が変わる点にも注意が必要です。

さらに、「分割払いは何回まで可能なのか」「手数料はどれくらいかかるのか」といった疑問や、クレジットカードを使わない自社ローンによる支払い方法についても解説します。

最後には、楽天Car車検を利用して分割対応やクレジットカード払いが可能な業者を効率的に探す方法も紹介しています。支払い方法を柔軟に選びたい方、急な出費を抑えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

車検クレジットカード分割の基本と注意点

車検代は分割払いできるのか？

車検費用は多くの業者で分割払いが可能です。
これは、車検にかかる費用のうち、整備代や部品代といった「作業費用」部分については、クレジットカードやローンを使って分割できるケースが一般的だからです。出典：EPARK車検

しかし注意しなければならないのは、車検費用の一部を占める「法定費用」です。法定費用とは、自賠責保険料や自動車重量税、印紙代など、国に支払う必要がある料金のことを指します。これらは現金での支払いを求める業者が多く、分割払いの対象にならないことがほとんどです。

なお、2023年からは「OSS（ワンストップサービス）」を利用した場合に限り、自動車重量税など一部の法定費用がクレジットカードで支払えるようになりました。ただし、全ての車検業者が対応しているわけではないため、事前確認が重要です。

このため、実際に分割払いが可能な金額は、車検総額の中でも一部にとどまることがあります。どこまでを分割対象にできるかは業者ごとに異なりますので、事前の確認が欠かせません。分割払いを希望する場合は、「クレジットカードでどの費用を払えるのか」「法定費用の支払い方法はどうなるのか」をしっかり聞いておくことが大切です。

費用項目	代表例	分割払い可否	支払い方法の例
法定費用	自賠責保険・重量税・印紙代	×（現金が基本）	現金、OSSで一部カード可
車検基本料	点検・整備・事務手数料	〇	クレカ分割・ローン・現金
部品交換・追加整備	バッテリー・タイヤ等	〇	クレカ分割・ローン・現金

車検分割払いは何回までが現実的？

車検の分割払い回数は、実際には24回以内での設定がもっとも現実的とされています。これは、車検の周期が基本的に2年ごとであることが理由の一つです。

たとえば、36回払いなど長期の分割も理論上は可能ですが、支払いが完了しないうちに次回の車検がやってくることになります。結果として、支払いが重なってしまい、家計に大きな負担がかかる可能性があります。

カード会社によっては、3・6・12・24回などの標準回数を設けており、それ以外の回数にすると金利が高くなるケースも見られます。また、業者によっては「最大○回まで対応可能」といった制限を設けている場合もあります。

こうした点を踏まえると、無理のない返済計画を立てるためにも、12〜24回の分割がもっとも無難であり、現実的な選択肢といえるでしょう。

支払い方法	一般的な分割回数	金利目安	審査の有無	備考
クレジットカード分割	3～24回	8～18％	不要	限度額に注意
車検ローン（信販系）	6～36回	7～15％	あり	店舗によっては60回も可
マイカーローン（銀行）	12～60回	2～5％	あり	事前申込・審査が必要
自社ローン	相談可	業者ごとに異なる	緩め～あり	法定費用も分割できる場合あり

クレジットカード分割払いのメリットと金利負担

クレジットカードによる分割払いは、急な車検費用の支払いに対して、手軽かつスピーディに対応できるという点が大きなメリットです。申込みや審査を別途行う必要がなく、その場で決済が完了するため、急ぎの対応が求められる場面では非常に便利です。

さらに、カード会社によってはポイント還元があるため、金額によっては実質的にお得になることもあります。とくに高還元率のカードを利用している場合には、ポイント分を他の買い物に充てることも可能です。

一方で見逃せないのが、分割手数料、つまり金利です。クレジットカードの分割払いには通常8〜18％ほどの金利がかかります。例えば、10万円を年利15%で24回払いした場合、総額で約1万6,000円の金利負担になります。回数を多く設定するほど金利の負担は大きくなるため、短期間で返済する方が総額は抑えられます。

このように、メリットはあるものの、金利面でのデメリットも理解したうえで利用することが大切です。

「あとから分割」も活用できる

もし一括払いで決済してしまっても、主要カード会社の「あとから分割」サービスを利用すれば、後から分割払いに変更できます。急な出費でも柔軟に対応できるので、支払い方法に迷ったときは活用しましょう。

自社ローンで車検分割払いする方法

自社ローンを用いた車検費用の分割払いは、通常のクレジットカードや信販会社のローンと異なり、審査が比較的緩やかである点が特徴です。中には、クレジットカードを持っていない方や、他社ローンの審査に不安がある方でも申し込み可能なケースがあります。

これを導入している業者では、車検にかかる全費用、つまり整備費だけでなく法定費用まで含めた全額を分割払いにできることもあります。これは、他の支払い方法では難しい条件であり、資金に余裕がないときには大きな選択肢となります。

ただし、自社ローンを取り扱っている店舗は限られており、全国的に見ると対応店舗数は多くありません。また、金利が比較的高めに設定されている場合もありますので、契約前には金利条件や支払総額の確認を忘れないようにしましょう。

車検全額クレジットカード払いは可能？

一部の車検業者では、車検費用全額をクレジットカードで支払うことが可能です。これは、整備費用に加えて、法定費用も含めてカード決済ができるという意味です。全額をクレジットカードで支払える場合、ポイントがついたり支払い時期を遅らせたりできるため、大きな利便性があります。

しかし、こうした対応をしている業者は限られています。前述の通り、法定費用は現金のみという店舗も多く、特にディーラーや大手チェーンではその傾向が見られます。支払い手段については店舗ごとに方針が異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

また、クレジットカードの利用枠にも注意が必要です。車検費用は高額になるため、限度額を超えると決済できないことがあります。限度額に不安がある方は、事前にカード会社へ増枠申請をしておくのも一つの方法です。

車検クレジットカード分割に対応する業者比較

車検分割払いはオートバックスで可能？

オートバックスでは、法定費用を除いた車検費用の分割払いに対応しています。クレジットカードによる分割払いに加え、ショッピングローンも利用できるため、支払い方法の選択肢は比較的豊富です。

さらに、2025年6月からは「ワケタラ」という専用アプリを通じて、分割払いの手続きが簡単にできるサービスも順次導入されています。これにより、来店時の手間が軽減されるだけでなく、事前に支払い計画を立てやすくなるというメリットがあります。

ただし、支払い方法や分割回数は店舗ごとに異なります。すべての店舗が「ワケタラ」やローン対応しているわけではないため、事前に問い合わせをすることが必要です。

コバックのクレジットカード分割対応状況

コバックでは、クレジットカードによる支払いに加え、信販会社と提携したローンによる分割払いも提供しています。とくに注目すべき点として、実質年率7.9％という比較的低金利の車検ローンを導入している店舗がある点が挙げられます。

この金利水準は、一般的なクレジットカードの分割手数料よりも低く、費用を抑えて車検を受けたい方には魅力的です。また、ローンの分割回数についても柔軟な対応が可能なため、自分の生活状況に応じた返済プランが立てやすくなっています。

ただし、すべての店舗がローンに対応しているわけではありません。地域や店舗によって対応内容が異なるため、利用を検討する際には必ず事前に確認しておきましょう。

ENEOS車検で分割払いはできる？

ENEOSなどのガソリンスタンド系列でも、車検費用の分割払いに対応している店舗があります。基本的にはクレジットカードや提携ローンを利用することで、分割支払いが可能になります。

ただし、他の業者と同様に、法定費用については現金払いを求める店舗が多く見られます。ENEOSというブランドで統一されているように見えても、運営がフランチャイズ形式のため、店舗ごとに対応が異なることがあるのです。

これにより、ある店舗では分割対応ができても、別の店舗では対応不可というケースもあります。事前に希望する支払い方法について確認しておくことが、スムーズな車検の第一歩となります。

トヨタ・ホンダ・日産の車検で分割払いできる？

画像：「AkitaToyota.jpg」by ALVE（Wikimedia Commons）ライセンス：CC BY-SA 3.0

トヨタやホンダ、日産などのディーラーでも、車検費用の分割払いに対応しているケースは多く見られます。
分割方法としては、クレジットカードの分割払いか、信販会社と提携した車検ローンを利用する形が一般的です。どちらも審査や条件が異なるため、自分に合った方法を選ぶ必要があります。

一方で、法定費用（自賠責保険・重量税・印紙代）の支払い方法には注意が必要です。
ホンダや日産のディーラーでは、法定費用を含めた全額をクレジットカードで支払えるケースが多い傾向にあります。
これに対してトヨタのディーラーでは、トヨタファイナンス発行の「TS CUBICカード」のみが全額支払いに対応しており、それ以外のクレジットカードでは法定費用は現金払いを求められる場合が多い点に留意する必要があります。

さらに、ディーラーごとに対応方針が異なるため、「トヨタなら全国共通でこう」とは限りません。ホンダや日産であっても、まれに例外がある可能性があります。そのため、事前に「全額カード払いが可能か」「分割回数は何回までか」「ローンの審査条件はどうか」などを確認しておくことが安心です。

車検クレジットカード分割に対応する業者比較

オートバックス

コバック

ENEOS

トヨタ・ホンダ・日産ディーラー

楽天Car車検ならクレジットカード分割が簡単

楽天Car車検は、オンライン上で車検業者を比較・予約できるサービスで、クレジットカードによる支払いに対応している業者を探しやすいのが特徴です。とくに「クレジットカードOK」の条件でフィルター検索ができるため、希望に合う業者を効率よく見つけることができます。

また、楽天Car車検に掲載されている一部の業者では、法定費用を含む車検費用の全額をクレジットカードで支払える店舗もあります。
こうした業者を選べば、整備費や部品代はもちろん、重量税や自賠責保険料などもまとめてカード決済できるため、出費管理がしやすくなるのが利点です。

さらに、楽天ポイントが貯まるメリットもあり、ポイント還元を受けながら支払いを済ませられるのは大きな利点です。楽天カードを利用すれば、分割払い設定も簡単に行うことができます。

今なら期間限定2,500P還元キャンペーンも実施中なので、タイミングを逃さずチェックしてみましょう。

このような利便性の高い仕組みが整っているため、車検の支払い方法にこだわりがある方にとって、楽天Car車検は非常に使いやすいサービスといえるでしょう。

よくある質問（FAQ）

Q. 車検費用の分割払いは誰でも利用できますか？
A. クレジットカード分割はカード利用枠内なら誰でも利用可能です。車検ローンや自社ローンは審査があります。

Q. 法定費用も分割払いできますか？
A. 基本的には現金払いですが、OSS（ワンストップサービス）利用時や一部ディーラー・業者ではクレジットカード払いが可能な場合もあります。

Q. 分割払いの途中で繰り上げ返済はできますか？
A. カード会社やローン会社によっては可能です。詳しくは各社にご確認ください。

Q. 一括払いで決済した後でも分割にできますか？
A. 主要カード会社の「あとから分割」サービスを利用すれば、後から分割払いに変更できます。

車検クレジットカード分割の活用ポイントを総まとめ

• 車検の整備費や部品代はクレジットカードで分割できる
• 法定費用は現金払いが基本で分割できない場合が多い
• OSS制度を利用すれば法定費用も一部カード払いが可能
• 分割回数は12～24回が現実的で無理がない
• クレジットカード分割は審査不要で即時決済できる
• 分割手数料はカードによって8〜18％程度かかる
• あとから分割に対応するカード会社も多く存在する
• 信販系ローンは低金利だが審査が必要
• 自社ローンは審査が緩いが対応店舗が限られる
• 車検全額をクレジットカードで払える業者も一部存在
• オートバックスはアプリで分割手続きが簡単
• コバックは低金利ローン対応店舗がある
• ENEOSはフランチャイズで店舗ごとに対応が異なる
• ホンダ・日産ディーラーは全額カード払いに対応しやすい
• 楽天Car車検ならカード分割・全額払い対応店舗が探しやすい