ウーバーイーツの配達を「軽自動車で始めたい」と考えている方にとって、登録方法や必要書類、さらには収入面の実態など、気になるポイントは多いのではないでしょうか。本記事では、「軽 自動車 ウーバーイーツ」と検索してたどり着いた方に向けて、軽貨物車両での配達登録の方法や、黒ナンバーの取得手順、必要書類の一覧をわかりやすくまとめています。
また、「車で配達したらバレるのか?」「軽貨物で本当に稼げるのか?」「なぜ白ナンバーの車ではダメなのか?」といった疑問にも触れながら、実際に軽貨物登録ができないケースやその回避方法についても丁寧に解説しています。初めての方でも安心して準備を進められるよう、最新の制度や注意点を盛り込んでご案内します。
記事のポイント
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- 軽自動車でウーバーイーツ配達を始めるための登録方法
- 黒ナンバー取得の手順と必要書類
- 軽貨物で稼げる仕組みと効率的な働き方
- 無登録車で配達するとバレる仕組みとリスク
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軽自動車ウーバーイーツ配達の基本情報
- 軽自動車で登録は可能?
- 登録が車じゃないのに配達するとバレる仕組みとは
- 無登録車ではなぜダメとされるのか
- 軽貨物(軽自動車)でウーバーイーツ開業必要書類
- 軽貨物事業用登録方法の流れ
軽自動車で登録は可能?
軽自動車を使ってウーバーイーツの配達をすることは可能です。ただし、そのためには車両を”事業用”として登録し、いわゆる「黒ナンバー(営業用ナンバー)」を取得しておく必要があります。
黒ナンバーとは、貨物軽自動車運送事業を行うためのナンバープレートであり、白ナンバーのまま報酬を得て運送を行うと、道路運送法違反となります。
具体的には、運輸支局または軽自動車検査協会にて以下の手続きを行います。
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書の提出
- 車検証の用途を「貨物」へ変更
- 自動車損害賠償責任保険(自賠責)と任意保険の契約内容確認
さらに、ウーバーイーツへの車両登録時には必要書類のアップロードや審査もあり、即日で完了するものではありません。黒ナンバーを取得していれば、合法かつ安全に軽自動車で配達ができます。
乗用の軽自動車でも登録可能に
もともと、ウーバーイーツなどで使う軽自動車の事業用登録(黒ナンバー)は、「貨物用途」に限られていました。つまり、黒ナンバーを取得するには、車両の用途が最初から「貨物」として登録されている必要があったのです。
そのため、かつては軽乗用車(いわゆる5ナンバー車)を事業用に転用する場合、後部座席を外すなどの構造変更を行い、車検証上の用途も「乗用」から「貨物」へ変更する必要がありました。
しかし、2022年10月からの制度変更によりこうした制限が緩和され、現在では用途が「乗用」の軽自動車(例:ナンバープレートの番号が「5」から始まる車両)でも、構造変更なしで黒ナンバーを取得することが可能となっています。
この制度改正により、一般的な軽乗用車をそのまま活用して、ウーバーイーツなどの配達業務に参入できるようになり、参入のハードルが大きく下がりました。特に車両の買い替えや構造変更が不要になったことで、多くの配達希望者にとって大きなメリットとなっています。
登録が車じゃないのに配達するとバレる仕組みとは
登録していない車でウーバーイーツ配達を行うと、高確率で不正が発覚します。これはウーバー側の監視体制が整っているためです。
例えば、以下のような仕組みで発覚につながります。
- アプリ内GPSによる移動速度のモニタリング
- 他の配達員や店舗・利用者からの通報
- ナンバープレートの種類(白ナンバー)と登録手段の不一致
加えて、警察による摘発事例もあり、悪質なケースでは道路運送法違反で罰金(最大100万円)やアカウント停止処分を受けることもあります。
さらに、白ナンバーでの配達中に事故を起こした場合、加入している任意保険が業務用として認められていなければ補償が適用されず、多額の自己負担が発生する可能性もあるため注意が必要です。
無登録車ではなぜダメとされるのか
車で配達すること自体は問題ありませんが、「白ナンバーの車で報酬を得て運送する行為」は法律違反にあたります。そのため、ダメとされるのは「未登録・非合法での車両配達」です。
主な問題点は次の通りです。
- 白ナンバー車両での有償運送は違法(道路運送法違反)
- 事故時に任意保険が適用されず、補償対象外になる
- 運営からのアカウント停止、罰則金の可能性
また、住宅街などでは不審車とみなされ通報されるケースもあり、配達中のトラブルに発展するリスクもあります。車での配達を希望する場合は、必ず黒ナンバーを取得した上で行いましょう。
黒ナンバーは「貨物軽自動車運送事業」として、他人から依頼された荷物を有償で運ぶ場合に必要な登録です。一方で、カクヤスやヨドバシ.comなどのように自社で販売した商品を自社で配送するケースでは、事業用登録は不要なため、白ナンバー(黄色)で走っている車両も見られます。
軽貨物(軽自動車)でウーバーイーツ開業必要書類
軽貨物車両および乗用の軽自動車でウーバーイーツに登録するには、いくつかの書類を事前に用意しておく必要があります。
主な必要書類は以下の通りです。
- 運転免許証(本人名義)
- 車検証(用途が「貨物」、事業用)
- 自賠責保険証明書
- 任意保険証(業務使用をカバーする内容)
- 黒ナンバープレートの写真
- 銀行口座情報(報酬受取用)
- 顔写真と身分証明書
- 適性診断受講証明書(新規の場合)
リース車両を使用する場合は、リース契約書や使用許可証も必要になることがあります。
軽貨物事業用登録方法の流れ
軽自動車でのウーバーイーツ配達を正式に行うためには、黒ナンバー(事業用)への登録手続きが必要です。以下に主な流れを紹介します。
- 使用の本拠地を管轄する運輸支局(またはその出張所)で、「貨物軽自動車運送事業経営届出書」を提出
- 使用の本拠地を管轄する軽自動車検査協会で車検証の用途を「貨物」に変更
- 必要な保険(自賠責・任意保険)を業務用として契約
- 黒ナンバープレートを取得
- ウーバーイーツの登録画面で「軽貨物車両」を選択し、必要書類をアップロード
- 書類審査完了後、アカウントが有効化
※なお、黒ナンバー取得には税務署での開業届は必須ではありませんが、確定申告や経費処理をスムーズに行うためにも、開業届を提出しておくと安心です。
軽貨物(軽自動車)でウーバーイーツ配達は稼げる?
- 軽貨物車だと稼げるって本当?
- 車で稼げる条件とは
- 軽貨物でウーバーイーツに登録できない理由
- 雨の日や長距離で軽自動車が有利な理由
- ガソリン代や維持費はどのくらいかかる?
- 軽貨物リースでも登録できるのか?
- 車両登録における注意点まとめ
- 軽自動車での配達メリット・デメリット
- 軽自動車ウーバーイーツ配達を始めるためのポイントまとめ
軽貨物車だと稼げるって本当?
軽貨物での配達は稼ぎやすいという意見がありますが、状況や働き方によって大きく異なります。確かに自転車やバイクよりも一度に多くの商品を運べるため、長距離や大量注文で効率よく稼げる場面もあります。
実際の収入の目安としては、1件あたりの配達で約500円、時給換算で1,000〜1,500円ほどです。1日8時間程度稼働すれば、1日1〜1.5万円、月20日働けば20〜30万円も可能でしょう。
クエストやインセンティブを活用することで、さらに上積みも可能です。
ただし、ガソリン代や維持費、保険料などの経費もかかるため、手取りはやや下がる傾向があります。効率よく稼ぐには、ピークタイムの把握や配達エリアの選定が重要です。
車で稼げる条件とは
車で安定した収入を得るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。具体的には次のような工夫が収入アップに繋がります。
- 昼食・夕食のピークタイムに集中して稼働する
- 雨天時や寒冷期など他の配達員が少ないタイミングを狙う
- 長距離案件を狙いやすいエリアで稼働する
- クエストやインセンティブを積極的に達成する
- 他のフードデリバリーサービスやくるめし、AmazonFlex(Fresh)等を併用する
軽貨物でウーバーイーツに登録できない理由
軽貨物でウーバーイーツに登録できない原因はいくつかありますが、主に書類不備や車両条件の不適合が挙げられます。
- 車検証の用途が「乗用」となっている
- 黒ナンバーを取得していない
- ※任意保険が業務使用に対応していない
- 書類の写真が不鮮明、または期限切れ
- 氏名や住所に誤記がある
これらの条件を満たしていないと、審査で落とされてしまう可能性が高くなります。登録できないときは、登録画面のエラーメッセージやサポートに問い合わせることで原因を特定できます。
※黒ナンバー用の自動車保険は特殊で、通販型の保険会社では取り扱いがありません。
雨の日や長距離で軽自動車が有利な理由
軽自動車は、悪天候や長距離の配達において高い優位性があります。これにはいくつかの理由があります。
- 雨や雪でも濡れずに荷物を運べる
- エアコン・暖房が使え、快適に稼働できる
- 長距離移動でも体力の消耗が少ない
- 配達効率が高く、時間あたりの報酬も上がりやすい
- 自転車やバイクのライバルが減る
一方で、都市部では駐車スペースが見つかりにくい、渋滞に巻き込まれやすいといったデメリットもあるため、稼働エリアの選定が成功の鍵となります。
ガソリン代や維持費はどのくらいかかる?
車を使う以上、避けられないのが維持費や燃料代です。具体的なコストは稼働状況によって異なりますが、おおよその目安を以下に示します。
- ガソリン代:月1〜5万円(走行距離により変動)
- 任意保険:月5,000〜1.5万円(年齢・契約内容によるが一般の自動車保険と比べて高額)
- 車検・整備費用:年間5万〜10万円
- タイヤやオイル交換:年間数千〜数万円
- 駐車場代:月5,000~3万円(居住地によって差)
これらを月単位で均すと、軽自動車の維持費は月2.5万〜5万円ほどになります。これを収入から差し引いたうえで収支を考えることが大切です。
軽貨物リースでも登録できるのか?
結論として、軽貨物リース車両でもウーバーイーツに登録することは可能です。ただし、いくつかの条件を満たす必要があります。
- リース契約書の提示が求められる
- 契約内容に「営業使用可」の記載があること
- 任意保険がリース名義でも業務使用に対応していること
車両登録における注意点まとめ
最後に、車両登録でよくある注意点を一覧で整理しておきます。これらを意識しておくことで、審査落ちやトラブルのリスクを減らすことができます。
- 書類の有効期限を確認(車検証・保険など)
- 書類の写真は鮮明に撮影し、影や反射を避ける
- ウーバーアカウント情報と車検証の名義が一致しているか確認
- 登録情報に間違いがないか再チェック
- 登録内容に変更があった場合は速やかに更新申請を行う
軽自動車での配達メリット・デメリット
メリット
- 燃費が良く、維持費を抑えやすい
- バイクよりも多くの商品を積載可能
- 雨・風・寒さの影響を受けにくく、快適に稼働可能
- 長距離移動でも体力的負担が少ない
デメリット
- 黒ナンバー取得に手間と時間がかかる
- ガソリン代・保険・維持費など固定費が増える
- 都市部では駐車スペースに困る場面も
- 小回りや狭い道での操作性が落ちる場合もある
※本記事の情報は2025年6月時点のものです。登録要件や制度は変更される可能性があるため、最新の情報はウーバーイーツ公式サイトや運輸支局にてご確認ください。
軽自動車ウーバーイーツ配達を始めるためのポイントまとめ
記事のポイントについてまとめます
- 軽自動車でも黒ナンバーを取得すればウーバーイーツ配達に使える
- 黒ナンバーは貨物軽自動車運送事業の届け出により取得可能
- 軽乗用車でも2022年10月以降は構造変更なしで黒ナンバー登録が可能
- 黒ナンバー未取得の車で配達すると道路運送法違反となる
- 車両登録には「貨物軽自動車運送事業経営届出書」の提出が必要
- 車検証の用途は「貨物」でなければ登録できない
- 自賠責・任意保険ともに業務用として契約する必要がある
- 登録車両と異なる車で配達するとGPSや通報で発覚するリスクが高い
- 黒ナンバー用の任意保険は通販型保険では契約できない場合が多い
- 配達中の事故で保険が無効になると高額な自己負担が発生する
- 必要書類の不備や写真の不鮮明さが審査落ちの原因になることがある
- 軽貨物車は長距離・悪天候時でも効率よく配達できる利点がある
- ガソリン代や保険料など経費がかさむため収支管理が重要
- ピークタイムやクエスト報酬を活用すれば月20~30万円も可能
- リース車両でも契約条件を満たせば登録・配達が可能