N-VANがっかりの声はなぜ？生産終了の噂と購入前の注意点

出典：ホンダN-VAN公式

ホンダN-VANの購入を検討しているものの、インターネット上でネガティブな評判を目にして不安を感じている方は多いかもしれません。

実際に購入してから後悔したという声や、一時は生産終了の噂が流れたこともあり、その真相が気になるところです。また、一部では売れないといった意見や、新車価格の上昇に対する懸念も見受けられます。

この記事では、2024年から2025年にかけて実施されたマイナーチェンジに関する詳細や助手席の使い勝手、さらには気になる2025年のフルモデルチェンジに関する予想情報についても詳しく解説します。

N-VANにがっかり？評判や後悔の声を検証

N-VANで後悔が増える主な理由

N-VANで後悔しやすいポイントは、大きく分けると次のようなパターンに集約されます。

1つ目は、商用バンベースであることを深く理解しないまま、乗用ワゴンの延長線として選んでしまうケースです。
N-VANは荷室の使い勝手や車中泊性能を重視した軽商用バンであり、N-BOXのような乗用軽ワゴンとは設計思想が異なります。サスペンションは積載前提でやや硬め、遮音も「仕事用」としてのバランスに振られています。この前提を知らずに「N-BOX並みの静かさと快適さ」を期待すると、どうしてもギャップが生まれがちです。

2つ目は、グレードやパワートレーン選びのミスマッチです。
ターボかNAか、CVTかMTか、グレードごとの装備差をよく比較せず、「人気だから」「在庫があったから」という理由で選ぶと、走り・静粛性・燃費・快適装備のいずれかで不満が出やすくなります。特に、長距離や高速を多用するのにNAを選んでしまったり、逆に街乗り中心なのに割高なターボを選んでしまったりすると、「これじゃなくても良かったかも…」と感じやすくなります。

3つ目は、価格改定への心理的な違和感です。
2025年の一部改良でガソリンN-VANの価格はおおむね3万〜7万円ほど引き上げられ、安全装備や快適装備が強化されました。
機能面では確実に良くなっていますが、「軽バンなのにここまで高いのか」という印象が残りやすく、値上げ前の情報を見ていた人ほど、後悔の声を上げやすい傾向があります。

4つ目は、EV版N-VAN e:との比較によるモヤモヤです。
N-VAN e:は2024年10月に発売された軽商用EVで、法人向けではリース専用プランが中心になっている一方、個人向けグレードでは通常販売も選べるなど、グレードや契約形態によって条件が分かれています。補助金前提の価格体系や急速充電オプションなども含めて、ガソリン車とはかなり違うルールがあるため、「どちらが得か分からない」「期待していた買い方と違った」といった戸惑いが生じやすくなっています。

こうしたポイントをあらかじめ把握しておけば、N-VAN がっかりという印象を避け、自分の使い方に合った選び方に近づけます。

参考：価格.com｜新商品ニュース

価格と装備のギャップ

N-VANでよく話題になるのが、「軽バンなのに意外と高い」という価格イメージです。
2025年の一部改良後、ガソリン車の車両本体価格はおおまかに約139万〜209万円前後のレンジになっています。安全装備や快適装備が充実した結果ではありますが、他の軽バンや一部の軽乗用車と比較すると、高めに感じる人が多いのも自然です。

分かりやすくするために、新旧価格の目安を整理すると、次のようなイメージになります（数値はおおよその例です）。

値上げ分で何が増えたのかというと、代表的なのは以下のようなポイントです。

安全面や装備面を重視する人にとっては妥当と考えられる一方で、「最低限のグレードで安く乗りたい」というニーズからすると割高に映りやすくなります。
また、N-VAN e:は、法人向けを中心に月額3万円台前後からのリースプランが案内されており、補助金適用を前提としたシミュレーションも多く紹介されています。個人向けでは通常販売を選べるグレードもありますが、「ガソリン車をローンや現金で買うか、EVをリース中心で使うか」という構図になりやすく、この違いが余計な迷いを生みやすい面があります。

価格と装備のギャップを小さく感じるためには、以下の視点が役立ちます。

このあたりを先に整理しておくと、「思っていたより高かった」というN-VAN がっかりを避けやすくなります。

後部座席快適化の限界

N-VANの後部座席に関するがっかりポイントは、「思ったより硬くて、長時間乗ると疲れる」「家族用ミニバンの代わりとしては厳しい」という声に集約されます。
その最大の理由は、N-VANがあくまで軽商用バンとして設計されていることです。

荷室を広く確保するために、後席シートは折りたたみ・ダイブダウン機構を優先した構造になっており、クッション厚や背もたれ形状は乗用ミニバンほど快適性重視ではありません。
また、床面をフラットにしやすい反面、シート骨格がシンプルで、着座姿勢も「短時間移動」向きになりがちです。

快適化でできること・できないこと

できる対策としては、次のようなものがあります。

これらを組み合わせることで、体感はかなり改善できますが、それでもN-BOXなど乗用ワゴン並みの快適性に近づけるのは難しい側面があります。
とくに、毎日家族を後席に乗せて長距離通勤・通学をするような用途では、乗り心地や静粛性の物足りなさを感じやすいでしょう。

一方で、車中泊や趣味の道具を積む用途では、後席を倒したときのフラット性が大きなメリットになります。
つまり、「人を乗せる時間」と「荷物・ベッドとして使う時間」のどちらを重視するかで評価が変わる車種だと考えられます。

乗り心地改善が難しい訳

N-VANの乗り心地は、「商用バンとしては良いが、乗用として見るとややゴツゴツする」という評価が多く見られます。
これはサスペンションやボディ構造など、クルマの基本設計に関わる部分が大きく影響しています。

主な要因は次の通りです。

N-VAN e:では13インチタイヤや床下バッテリーによる低重心化によって、ガソリン車と比べて「重いが安定している」といった評価も見られますが、段差のショックが完全になくなるわけではありません。

参考：モーターファン

現実的な改善アイデア

一般的に紹介される改善策としては、次のようなものがあります。

ただし、車高調や極端なローダウンなど、足まわりを大きくいじるカスタムは、積載性や車検への適合、さらには安全性にも影響する可能性があります。
日常的な使い勝手を考えると、純正サイズ近辺のタイヤ選びや空気圧管理といった、負担の少ない改善策から試すことが現実的です。

以上を踏まえると、「元々商用バンである」という前提を受け入れたうえで、自分の許容範囲まで乗り心地を近づけるという発想が必要になります。

N-VANは売れない不人気車か

ネット上では「N-VANは売れない」「不人気なのでは」という声も見かけますが、実態はやや複雑です。
まず前提として、N-VANは軽商用バン（貨物登録）であり、N-BOXのような乗用軽と同じ土俵の販売ランキングに出てこないことが多く、モデル別の詳細な販売台数が公表されないケースもあります。

また、2018年の登場以来、荷室の使い勝手や車中泊適性の高さから、個人ユーザーだけでなく法人・事業者の需要も一定数あります。2024年のN-VAN e:発表や、2025年の一部改良・特別仕様車投入といった動きからも、メーカーとしては商品力を高めつつ継続販売している姿勢がうかがえます。

中古相場を見ても、高年式・低走行・4WDやターボ・キャンパー仕様など条件の良い個体は、むしろ高値で推移する例も多く、「不人気だから安い」とは言い切れません。

「売れない」「不人気」という印象は、

といった要素から生まれている面があります。

したがって、N-VAN がっかりかどうかを「売れ行き」だけで判断するのは現実的ではなく、自分の用途に合うかどうか、中古相場が極端に崩れていないか、といった観点で見るほうが役に立ちます。

がっかり回避！N-VANの改善策と生産終了の噂

N-VAN 生産終了の噂との付き合い方

N-VANについては、生産終了の噂が周期的に出てきますが、2025年12月時点では、ホンダ公式のニュースリリースやカタログ上で「N-VANガソリン車の生産終了」が正式に告知された事実は確認されていません。

ただし、モデル末期や一部改良前後には、受注調整や特定グレードのオーダーストップが起こることがあります。これが「もう生産終了らしい」という形で伝言ゲーム的に広まり、SNSや掲示板では「完全に終わる」という話に変わってしまいがちです。

生産終了かどうかを冷静に判断するには、次のような手順が有効です。

「もうすぐ生産終了らしい」という噂だけを根拠に購入を急いだり、逆に買うのを諦めたりすると、かえって後悔につながる可能性があります。
N-VAN がっかりを防ぐためにも、噂ではなく一次情報を重視して判断することが大切です。

2025年フルモデルチェンジの噂

フルモデルチェンジ 2025の噂も、N-VAN関連ではよく話題になります。
新型軽商用EVの投入や、N-BOXなど他のNシリーズの動向から、「そろそろN-VANもフルモデルチェンジでは」という予想記事が出ている状況です。

しかし、2025年12月の時点で、N-VANのフルモデルチェンジを公式に発表したニュースリリースは確認されていません。多くは、他車種のモデルサイクルや環境規制の動きを踏まえた「登場予想」にとどまっています。

FMC待ちで後悔しないための考え方

フルモデルチェンジを前提に「今は買わない」と決めるのも一つの選択肢ですが、次の点は意識しておきたいところです。

「いつか出る新型」を追い続けていると、結局数年間も用途に合わない車で我慢し続けることになりかねません。
今の仕事・生活に必要な機能を現在のN-VANが満たしているなら、「FMCの確度は不明だが、その間にしっかり元を取る」という発想も選択肢になります。

マイナーチェンジ2024～2025年 気になる助手席は？

N-VANは、登場以来いくつかの一部改良や仕様変更が行われていますが、中でも大きなトピックは次の2点です。

N-VANの大きな特徴である助手席側ピラーレス構造とダイブダウン機構は、使い勝手の面で高く評価されています。助手席ドアとスライドドアを同時に開けると非常に広い開口部が生まれ、荷物の積み込みや車中泊のレイアウト自由度が高くなります。

2024〜2025年のポイント整理

このように、助手席周りの基本構造は維持しつつ、色味や装備面でのテコ入れが続いている形です。
そのため、助手席の使い勝手は初期型からすでに高いレベルにあり、最新年式ほど「デザインや装備が少し洗練されている」というイメージで捉えると分かりやすいでしょう。

参考：グーネットマガジン

MT廃止の噂と実際のラインナップ

車好きや運転を楽しむ層から根強い人気があるマニュアルトランスミッション（MT）ですが、N-VANに関しても「MTが廃止されるのではないか」という噂がたびたび流れています。実際に、近年の自動車市場全体を見ると、ATやCVTへの一本化が進んでおり、商用車でもMT車の設定が減少してきました。その流れもあって、N-VANについても「そろそろMTが廃止されるのではないか」という噂がたびたび話題になります。

ただし、2025年時点でホンダの公式情報として「N-VANからMTを全廃した」と明言された発表は確認されていません。一部の年式や特別仕様車ではグレード構成の見直しが行われており、MTを選べるグレードが限られてきている可能性はありますが、具体的な有無は年式ごとのカタログを確認する必要があります。

将来的に電動化や先進安全装備の高度化が進めば、MTの選択肢がさらに少なくなることも考えられます。MT車にこだわりがある人は、「今どのグレードでMTが選べるか」「いつまで新車で手に入れられそうか」を販売店と相談しながら、タイミングを見ておくことが大切です。

しかし、N-VANの全グレードからMTが消滅したわけではありません。趣味性の高い「FUN」グレードなどでは、引き続き6速MTが選択可能となっている場合があり、運転する楽しさを求めるユーザーへの配慮が残されています。N-VANのMTは、S660などのスポーツカー譲りのシフトフィールを持つとも評されており、ただの商用バンとは一線を画すドライビングプレジャーを提供しています。

したがって、「MT廃止」という噂は部分的には事実ですが、完全に選択肢がなくなったわけではないと言えます。ただし、今後さらに電動化や自動運転技術の普及が進めば、将来的にはMT設定が縮小される可能性も否定できません。MT車にこだわりがある方は、最新のカタログや販売店の情報をこまめに確認し、新車で購入できるチャンスを逃さないように注意が必要です。

ターボ いらない派の選び方

N-VANにはNA（自然吸気）とターボの2種類のエンジンがあり、「ターボはいらないのでは？」という議論もよく起こります。
ここで大事なのは、「どちらが正解か」ではなく、「自分の使い方ならどちらが合うか」を見極めることです。

おおまかな目安を表にまとめると、次のようになります。

ターボ付きグレードは、同等装備のNA車に比べておおよそ15万〜20万円前後割高になるケースが多く、燃費もわずかに不利になる傾向があります。
街中中心で、常に重い荷物を積むわけでもなく、高速もたまにしか使わないのであれば、「ターボいらない」という選択が合理的になることも多いです。

一方で、車中泊をしながら全国をまわる、重い荷物を積んで高速を長距離走る、といった使い方では、ターボの余裕がストレス軽減につながります。
実際に試乗して、合流や追い越しの加速感を比べると、自分の感覚に合うかどうかが分かりやすくなります。

N-VANでがっかりを避けるには、「周りがターボ推しだから」「口コミでNAで後悔と書いてあったから」といった情報だけで決めるのではなく、自分の走り方と予算に照らして判断することが鍵となります。

乗ってる人の口コミ・感想レビュー

N-VANがっかりと感じた人、逆に満足している人の口コミを俯瞰してみます。
大手中古車サイトや価格情報サイト、個人ブログなどを横断して見ると、主な傾向は次のように整理できます。

まず、がっかり寄りの声として多いのは、

といった内容です。

一方、満足寄りの声で多いのは、

といったポイントです。

ここから見えてくるのは、N-VANでがっかりするかどうかは、「どの使い方をメインにしているか」で大きく変わるという事実です。
日常の家族カーとして静粛性や後席快適性を最重要視するなら、他の乗用軽ワゴンのほうが満足度は高くなりやすいでしょう。
逆に、仕事や趣味で荷物をたくさん載せたい、車中泊を積極的に楽しみたいという人にとっては、同クラスの中で非常に魅力的な選択肢になります。

口コミを見るときは、自分と同じような使い方をしている人のレビューを優先してチェックし、それ以外は参考程度にとどめることが大切です。
そうすることで、「自分の場合はN-VAN がっかりに当てはまりそうかどうか」が具体的にイメージしやすくなります。

参考：価格.com

N-VAN がっかりを避けるためのまとめポイント

最後に、本記事の内容を踏まえて、N-VAN がっかりを避けるためのポイントを箇条書きで整理します。

• N-VANは商用バンベースで乗用ワゴンとは前提が違うことを理解する
• 後部座席の快適性より荷室の使い勝手を優先した設計であると認識する
• 価格改定後は安全装備強化込みの総合バランスで割高感を判断する
• ガソリン車とN-VAN e:は購入方法と用途が大きく異なると捉える
• 生産終了の噂は公式カタログとニュースリリースで必ず裏取りする
• フルモデルチェンジ2025の情報はあくまで予想レベルと受け止める
• FMC待ちで数年不便な車に乗り続けるリスクも合わせて考える
• 2024〜2025年のマイナーチェンジ内容と助手席の使い勝手を整理する
• MT継続状況はカタログと販売店で確認し将来の入手性も踏まえて検討する
• ターボいらないかどうかは走行パターンと予算から自分で決める
• 乗り心地改善はタイヤや空気圧など現実的な範囲で工夫する
• 後部座席 快適化はクッションや防音で補いつつ過度な期待はしない
• 売れない不人気といった印象論より用途と中古相場を重視して判断する
• 口コミは自分と同じ使い方の人の声を優先的に参考にする
• 以上を踏まえN-VAN がっかりかどうかを自分の基準で見極める