スバルレックスとロッキー違いを比較!ハイブリッドと価格で選ぶ

出典:スバルレックス公式サイト

コンパクトSUVの購入を検討している中で、スバルレックスとダイハツロッキーはどこが違うんだろう?と感じている方は多いのではないでしょうか。見た目もよく似ていて、どちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。実は、2022年11月に登場したスバルレックス新型は、ダイハツロッキーのOEMモデルとして市場に投入されました。そのため、基本的な走行性能や内装、安全性には多くの共通点があります。

しかし、両車にハイブリッドモデルが用意され、優れた燃費性能は同等である一方、スバル レックスには4WD設定がない点、そして価格帯や細かな装備の違いなどが、購入を左右する重要なポイントとなります。中にはスバル車といえば「アイサイト」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、レックスにはこのアイサイトは搭載されていません。

この記事では、レックスとロッキーを徹底比較し、それぞれの特徴や乗り心地、といったポイントを詳しく解説していきます。それぞれの違いを理解することで、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つける手助けになれば幸いです。

記事のポイント

    1. レックスがロッキーのOEMモデルであること
    2. 両車の外観、内装、価格、安全装備、燃費性能、荷室・積載性の具体的な比較
    3. レックスには4WD設定がないこと、およびアイサイトが非搭載であること
    4. 購入検討時にどちらのモデルが自身のニーズに合うかの判断材料
目次

スバルレックスとロッキーの違いを徹底比較

スバルレックスとロッキーの違いを徹底比較

  • ロッキーOEMで誕生したスバルレックス新型
  • レックスとロッキーの外観・内装の違い
  • スバルレックスとロッキーの価格差
  • スバルレックスにハイブリッドはある?
  • スバルレックスに4WD設定はない?
  • レックスとロッキーの安全装備比較

ロッキーOEMで誕生したスバルレックス新型

スバル レックスは、ダイハツが開発・製造した人気のコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、スバルブランドとして販売されているOEM(相手先ブランドによる生産)モデルです。2022年11月に市場へ投入され、スバルが手掛けるSUVラインナップにおいて、新たなエントリーモデルとして位置づけられました。これは、スバルとしては珍しい5ナンバーサイズのコンパクトSUVであり、取り回しの良さや日常使いにおける利便性を追求しています。

これまでのスバルは、主に独自のAWD(全輪駆動)技術を活かしたミドルサイズ以上のSUVを展開してきました。しかし、レックスの登場により、スバルはより幅広いユーザー層のニーズにも応えられるようになりました。OEM供給という手法を採用することで、開発コストや期間を抑えつつ、コンパクトSUV市場への迅速な参入を実現しています。

レックスとロッキーの外観・内装の違い

レックスとロッキーの外観・内装の違い
出典:ダイハツロッキー公式サイト

レックスとロッキーは兄弟車であるため、外観や内装の基本的なデザインは非常に似ています。しかし、いくつかの違いを見つけることができます。

まず、最も明確な違いは、フロントグリルの中央に配置されているエンブレムです。レックスにはスバルの六連星エンブレムが、ロッキーにはダイハツのエンブレムが装着されています。一方で、トヨタ ライズはさらに異なるフロントマスクデザインを採用しており、バンパー形状なども差別化されています。

内装については、両車ともブラックを基調とした実用的なデザインが特徴です。レックスの内装は、シートやエアコンレジスターなどにレッドのアクセントが施されており、アクティブな印象を与えます。ロッキーもグレードによって内装の質感や素材に違いがあり、例えば最上位グレードのPremium Gではソフトレザー調のシート表皮が選択できます。レックスは、このソフトレザー調シートの設定がありません。どちらのモデルも、機能的なレイアウトと使い勝手の良い収納スペースが確保されています。

なお、リアデザインやホイールの意匠にもわずかな違いがあるため、外観にこだわる方は細部まで実車で比較してみるとよいでしょう

レックス内装
出典:スバルレックス公式サイト

ロッキー内装
出典:ダイハツロッキー公式サイト

スバルレックスとロッキーの価格差

スバル レックスとダイハツ ロッキーの価格を比較すると、ロッキーの方がエントリー価格が安く、選択肢も豊富です。

ロッキーは、ガソリン車の「L(2WD)」が1,677,000円~と非常にリーズナブルで、ハイブリッドモデルや4WDターボなど、多彩なグレード展開を誇ります。一方、レックスは2025年6月にハイブリッドモデルが追加されたものの、ガソリン車はG(2WD)1,820,000円~、「Z(2WD)」が2,171,100円~と、やや高めの価格設定です。

ただし、レックス「Z」グレードには、ロッキーでオプション扱いとなる純正ナビ装着用アップグレードパックブラインドスポットモニターが標準装備されています。つまり、同等の装備内容で比較すれば、実質的な価格差はそれほど大きくありません。

価格だけでなく、装備内容も含めて総合的に比較することが、賢い選択につながります。

スバル レックスとロッキーの価格比較表
グレード(パワートレイン/駆動方式) スバル レックス(税込) ダイハツ ロッキー(税込) 備考
ガソリン車
エントリー(L/G) G(2WD):1,820,000円 L(2WD):1,677,000円 ロッキーの方が安価に設定
中間(X) X(2WD):1,820,000円
上位(Premium G/Z) Z(2WD):2,171,100円 Premium G(2WD):2,068,000円 レックスZは標準装備が充実
ターボ車
1.0Lターボ 4WD 設定なし L/X/Premium G:1,954,000円~2,328,000円 レックスに4WD設定なし
ハイブリッド車
(X HEV/G HEV) G HEV(2WD):2,015,000円 X HEV(2WD):2,126,000円 レックスの方が安価に設定
(Premium G HEV/Z HEV) Z HEV(2WD):2,371,000円 Premium G HEV(2WD):2,357,000円

スバルレックスにハイブリッドはある?

スバルレックスにハイブリッドはある?

スバル レックスには、発売当初はハイブリッドモデルの設定がありませんでした。しかし、2025年6月には待望のハイブリッドモデル「e-SMART HYBRID」が追加されました。これは、兄弟車であるダイハツ ロッキーに先行して搭載されていたシリーズ方式のハイブリッドシステムと同等のもので、1.2リッターの直列3気筒エンジンを発電専用に使い、駆動はモーターのみで行う点が特徴です。

これにより、レックスはガソリンモデルに加えて、優れた燃費性能を持つハイブリッドモデルを選択できるようになりました。燃費性能はWLTCモードで28.0km/Lと、非常に良好な数値です。ハイブリッドモデルの追加は、燃費を重視するユーザーにとって大きなメリットとなります。

スバルレックスに4WD設定はない?

スバル レックスには、残念ながら4WD(四輪駆動)の設定がありません。レックスは、ガソリンモデルもハイブリッドモデルも、すべて2WD(前輪駆動)のみのラインナップとなっています。これは、兄弟車であるダイハツ ロッキーやトヨタ ライズに1.0Lターボエンジン搭載車に4WDの設定がある点と大きく異なります。

スバルといえばAWD(シンメトリカルAWD)のイメージが強いですが、レックスはOEM供給車であるため、スバル独自のAWD技術は採用されていません。雪国での使用や悪路走行を頻繁に行う方にとっては、4WDがないことはデメリットとなる可能性があります。しかし、都市部での使用がメインであれば、2WDでも十分な走行性能と経済性を享受できるでしょう。

レックスとロッキーの安全装備比較

レックスとロッキーの安全装備比較

スバル レックスとダイハツ ロッキーは、どちらもダイハツが開発した先進安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備しており、高い安全性を備えています。
このシステムには、衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能など、日常運転で役立つサポート機能が含まれており、両車で共通しています。

しかし、高度な安全装備や標準装備範囲には差があります。
ロッキーは、ブラインドスポットモニター、アダプティブドライビングビーム、パノラマモニター、スマートパノラマパーキングアシストといった先進機能を、グレードやオプションとして幅広く選択可能です。

一方で、レックスは上位グレード「Z」において、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキープコントロール(LKC)などが標準装備されます。ただし、エントリーグレード「G」ではこれらの機能は選択できないか、オプション設定にとどまります。

また、コネクティッドサービスに関しては、レックスでは非対応となっており、この点も比較材料となります。

このように、両車の基本的な安全性能は共通していますが、細かな機能の取捨選択や柔軟性の面ではロッキーがやや優位と言えるでしょう。

レックスとロッキーの安全装備比較表
安全装備項目 スバル レックス ダイハツ ロッキー 備考
スマートアシスト(基本機能) 全車標準 全車標準 衝突回避支援ブレーキ、誤発進抑制など
ブラインドスポットモニター Zグレードに標準 上位グレード/OP 斜め後方の車両を検知
リヤクロストラフィックアラート Zグレードに標準 上位グレード/OP 後退時の後方接近車両を検知
アダプティブクルーズコントロール(ACC) Zグレードに標準 上位グレード/OP 先行車追従機能
レーンキープコントロール(LKC) Zグレードに標準 上位グレード/OP 車線中央維持支援
アダプティブドライビングビーム Zグレードに標準 上位グレード/OP 自動でハイビームを調整
パノラマモニター 全車オプション グレード/OP 車両周辺を俯瞰映像で確認
スマートパノラマパーキングアシスト ZグレードでOP グレード/OP 自動駐車支援システム
コネクティッドサービス 非対応 対応 ダイハツコネクト(ロッキー)

知りたい!スバルレックスとロッキー違いの真実

知りたい!スバルレックスとロッキー違いの真実

  • 走行性能と乗り心地
  • アイサイトは非搭載
  • レックスとロッキーの燃費性能を比較
  • レックスとロッキーの荷室・積載性
  • あなたに合うのはレックス?ロッキー?
  • スバルレックスとロッキーの違い:総括

走行性能と乗り心地

スバル レックスは、コンパクトSUVでありながら、安定した走行性能と快適な乗り心地を実現しています。1.2Lの自然吸気エンジンは、日常使いにおいて十分なパワーを発揮し、街中でのスムーズな加速を可能にしています。また、2025年6月に追加されたハイブリッドモデルは、モーター駆動による力強く滑らかな加速が特徴で、発進時や低速域での走行が非常に静かで快適です。

乗り心地は、路面の凹凸をしっかりと吸収し、不快な突き上げ感を抑える設計となっています。ボディ剛性も確保されており、カーブを曲がる際にも安定感があります。静粛性も比較的高く、高速道路での移動でもストレスを感じにくいでしょう。運転席からの視界も良好で、運転しやすい点も評価できます。

アイサイトは非搭載

スバル車といえば、独自の運転支援システム「アイサイト」をイメージする方も多いかもしれません。しかし、スバル レックスにはアイサイトは搭載されていません。その代わりに、ベース車両であるダイハツ ロッキーと同じく、ダイハツが開発した先進安全機能「スマートアシスト」が全車に標準装備されています。

スマートアシストは、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報、先行車発進お知らせ機能など、多岐にわたる安全運転支援機能を提供しています。アイサイトとは異なるシステムですが、日常的な安全運転を強力にサポートしてくれる点は共通しています。そのため、「アイサイト」の有無はレックスを選ぶ上での注意点となりますが、スマートアシストも十分な安全性能を提供していると言えるでしょう。

レックスとロッキーの燃費性能を比較

レックスとロッキーの燃費性能を比較

スバル レックスとダイハツ ロッキーの燃費性能は、パワートレインの選択肢によって大きく異なります。

まずガソリンモデル同士で比較すると、両車とも1.2Lの自然吸気エンジンを搭載しており、WLTCモード燃費は20.7km/Lで同じ数値です。これは、エンジンと駆動システムが共通であるためです。

一方、ロッキーには以前からハイブリッドモデル「e-SMART HYBRID」が設定されており、シリーズ方式のハイブリッドシステムを採用。WLTCモードで28.0km/Lという優れた燃費性能を誇ります。
スバル レックスも2025年6月のモデル追加により、同等のハイブリッドシステムを搭載し、同じく28.0km/Lの高燃費を実現しました。

また、ロッキーには1.0Lターボエンジン+4WDという選択肢もあり、そのWLTC燃費は17.4km/Lです。レックスにはターボモデルや4WDの設定がないため、選択肢の広さという点ではロッキーが上回りますが、現在は両車ともに優れた燃費性能を持つハイブリッドモデルを選択可能な状況にあります。

レックスとロッキーの燃費性能比較表
パワートレイン(駆動方式) スバル レックス(WLTCモード燃費) ダイハツ ロッキー(WLTCモード燃費)
1.2L ガソリン(2WD) 20.7km/L 20.7km/L
1.2L ハイブリッド(2WD) 28.0km/L 28.0km/L
1.0L ターボ(4WD) 設定なし 17.4km/L

レックスとロッキーの荷室・積載性

レックスとロッキーは同じボディサイズであるため、荷室や積載性もまったく同じです。両車ともに、コンパクトSUVとは思えないほどの広々とした荷室空間を確保しています。荷室容量は定員乗車時で約369Lを誇り、日常の買い物はもちろんのこと、家族での旅行やアウトドアレジャーでも十分に活躍できる積載能力を持っています。

荷室の奥行きは755mm、幅は1,000mm、高さは740mmです。後席を倒せばさらに広大なスペースが生まれ、長尺物や大きな荷物も積載可能です。例えば、ゴルフバッグであれば、一般的なサイズのものであれば2個積載できるとされています。ただし、バッグの形状やサイズによっては異なる場合もありますので、実際に積載する荷物がある場合は、販売店で確認することをおすすめします。荷室には2段階のデッキボードが備わっており、使い方に合わせて高さ調整ができる点も便利です。

あなたに合うのはレックス?ロッキー?

あなたに合うのはレックス?ロッキー?

スバル レックスとダイハツ ロッキー、どちらを選ぶべきかは、あなたの車の使い方や優先順位によって変わってきます。

まず、選択肢の幅広さを重視するなら、ロッキーがおすすめです。ロッキーは、ガソリン車、ハイブリッド車、そしてターボ付きの4WDモデルと、幅広いパワートレインと駆動方式の選択肢を提供しています。これにより、燃費性能を追求したい方、力強い走りを求める方、雪道や悪路での走行を想定する方など、様々なニーズに細かく対応できます。また、内装のグレードによる選択肢やオプションも豊富です。

一方で、シンプルさとコストパフォーマンス、そして燃費を重視するなら、レックスが有力な選択肢となるでしょう。レックスは、1.2Lのガソリン2WDとハイブリッド2WDというシンプルなラインナップです。余計な選択肢で迷うことなく、実用性と経済性を兼ね備えた車を手に入れたい方には最適です。また、レックスのZグレードは、ロッキーではオプションとなる一部の安全装備が標準搭載されており、総じてコストパフォーマンスに優れています。

外観デザインはエンブレムと一部のフロントマスクを除けばほぼ同じですので、デザインの好みで大きく悩むことはないでしょう。最終的には、試乗をして乗り心地や実際の使い勝手を確かめること、そして両車の見積もりを比較し、ご自身のライフスタイルと予算に最も合った一台を選ぶことが大切です。

スバルレックスとロッキーの違い:総括

記事のポイントについてまとめます

  • スバル レックスはダイハツ ロッキーをベースにしたOEMモデルである
  • レックスは2022年11月に市場投入され、スバル初の5ナンバーSUVである
  • 外観デザインはエンブレムと一部を除き、両車ほぼ同じである
  • ロッキーの最上位グレード「Premium G」にはソフトレザー調シートの選択肢があるが、レックスにはない
  • ロッキーはガソリン車のエントリー価格がレックスより安い
  • レックス「Z」グレードにはロッキーでオプションの純正ナビ装着用パックやブラインドスポットモニターが標準装備される
  • スバル レックスには2025年6月に追加されたハイブリッドモデルがある
  • 両車のハイブリッドモデルはWLTCモード燃費28.0km/Lで同等である
  • スバル レックスには4WD設定がなく、全て2WD(FF)である
  • ロッキーには1.0Lターボエンジン搭載の4WDモデルが存在する
  • 両車ともダイハツの先進安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備している
  • レックスの「Z」グレードにはACCやLKCなどの高度な安全装備が標準搭載される
  • レックスではコネクティッドサービスが非対応である
  • スバル レックスにはスバル独自の「アイサイト」は搭載されていない
  • 荷室容量や積載性はボディサイズが同じため、両車で違いはない
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