出典:鹿児島トヨタ
トヨタのコンパクトカー「パッソ」は、街乗りのしやすさや扱いやすいサイズ感で多くのユーザーに親しまれてきました。しかし一方で、ネット上では「評判が悪い」「燃費が悪い」「買って後悔した」といったネガティブな声も見受けられます。特に「パッソに乗る女の人は多いけど、実際の使い勝手はどうなの?」「新型のデザインってダサいの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
また、「乗り心地が悪い」「大人5人乗るのはきつい」といった実用面での不満や、アクアとの比較で性能差に悩む人もいます。本記事では、そうしたパッソに関するリアルな口コミや欠点を掘り下げつつ、それでも選ばれる理由や隠れたメリットについても詳しく紹介していきます。
これからパッソの購入を検討している方や、乗り換えを迷っている方にとって、後悔しないための判断材料となるような内容をまとめました。ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- パッソの主な欠点とユーザーからの具体的な評判
- 乗り心地、定員乗車、ラゲッジスペースに関する詳細な評価
- 燃費やデザインに対する実際の声と、アクアとの比較
- 購入後に後悔しないための注意点と、中古車購入時のポイント
パッソの欠点と後悔する悪い評判
- パッソの主な欠点とは
- 乗ってる人の口コミ・感想レビュー
- 乗り心地は悪い?快適性への声
- 5人はきつい?定員乗車の実態
- パッソは「新型ダサい」の声も
パッソの主な欠点とは
トヨタのパッソは、コンパクトなサイズと手頃な価格で人気がありますが、いくつかの欠点も指摘されています。主なデメリットは以下の通りです。
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エンジン性能の物足りなさ:加速時や坂道でパワー不足を感じやすく、3気筒エンジン特有の振動やエンジン音が気になるという声が多いです。街乗りには十分ですが、高速道路での合流や追い越しではストレスを感じることがあります。
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乗り心地の硬さ:サスペンションが硬めに設定されており、路面の凹凸をダイレクトに感じやすいです。長距離運転では体が疲れやすいと感じる方もいます。
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内装の質感と装備のシンプルさ:インテリアがプラスチック感の強い仕上がりで、後部座席のリクライニング機能がないなど、装備面でも物足りなさを感じるユーザーがいます。
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コストパフォーマンス:軽自動車と同等の価格帯でありながら、自動車税や維持費が軽自動車より高い点も、購入時の検討材料となります。
乗ってる人の口コミ・感想レビュー
パッソに乗っているユーザーからは、エンジンパワーや乗り心地に対する不満が多く寄せられています。特に「加速が物足りない」「エンジン音が大きい」「サスペンションが硬く、路面の凹凸が体に伝わりやすい」といった声が目立ちます。高速道路や長距離運転では、突き上げ感や車体の揺れ、シートのクッション性の不足が気になるという意見もあります。
一方で、街乗りや短距離移動では「小回りが利く」「駐車がしやすい」「狭い道でも安心して運転できる」といった点が高く評価されています。インテリアについては「プラスチック感が強いが、シンプルで操作しやすい」という肯定的な意見もあり、少人数での利用には十分という声もあります。
こうした実際の声を参考に、自分の使い方や重視するポイントに合うかを試乗などで確認することが、購入後の後悔を防ぐポイントです。
パッソは以前乗ってましたが
とにかくパワー不足で…
10%越えるとベタ踏み😂その点ヤリスはパワーもあるし
旋回半径はパッソと20cmしか違わないので小回りが利いて使いやすい💡まあそれぞれに利点欠点ありますが😅
— アガスティーア (@who_sang) January 24, 2025
しかし、問題は助手席なのですww 前にペタンと倒せればいいのですが、そんな軽バンみたいなペラペラのシートではありませんww では、後ろに倒すとどうなるかというと、真後ろのリヤシートにのっかってしまうので、フラットにできませんっ! これはパッソの欠点と言えるでしょうww
— yadoPK・五角堂をつくる家 (@yadopk) December 12, 2023
パッソから他社の車に乗り換えるとね、パッソ特有の安っぽさって確かに欠点ではあるんだけど、強みでもあると気がつくんだよ。気兼ねなく使えるっていう強みさ。
— ひよこ13 (@hiyoko13_tms) May 15, 2022
ブレーキの弱さは本当に欠点ですね。私はハリアーの前にトヨタパッソに乗ってましたが、パッソはダイハツ製でトヨタにOEMで供給してる車です。ブレーキ効かなくて危なかったことが何度もありました。鹿と衝突しかけたことがありますよ。
バッテリーは私はBOSCH製品に付け替えてました。— junchan1969(順一) (@dt_el_at) December 23, 2023
乗り心地は悪い?快適性への声
前述の通り、パッソの乗り心地に対しては「硬い」「快適性に欠ける」といった評価が目立ちます。主な原因は、硬めのサスペンション設定と、シートのクッション性・ホールド性の不足です。これにより、路面の凹凸を体で感じやすく、長距離運転では疲れやすいと感じる方もいます。
特に高速道路や舗装の悪い道では、突き上げ感や車体の揺れが気になりやすくなります。ただし、硬めの足回りはロールを抑える効果もあるため、街乗りでは安定した走行に寄与する面もあります。
こうした特性を事前に知り、自分の走行環境に合うかを試乗で確かめることが、購入後の後悔を防ぐポイントになります。
5人はきつい?定員乗車の実態
パッソは5人乗りとされていますが、実際に大人5人が乗車するのは厳しいと感じる方がほとんどです。特に後部座席は、足元のスペースが限られているため、大人が3人座ると肩が触れ合うほどの窮屈さを感じるでしょう。長距離移動となると、この窮屈さがさらに増し、快適とは言えません。
多くの場合、パッソは実質的に4人乗り、または少人数の家族や友人との移動に適していると言えます。もし後部座席に頻繁に大人が乗る機会がある場合や、5人で長距離移動を検討している場合は、他の車種も視野に入れることをおすすめします。子供であれば、後部座席に3人乗っても比較的余裕があるかもしれません。このように、5人乗車は可能であっても、その快適性には限界があることを理解しておくことが重要です。
ラゲッジは狭い?
パッソのラゲッジスペースについては、コンパクトカーである以上、ある程度の制約は避けられません。結論から言うと、他の同クラスの車種と比較しても、特に広いわけではなく、狭いと感じる方が多いようです。日常の買い物で使う分には問題ありませんが、例えばゴルフバッグを積むとなると2個が限界、あるいはそれすら難しいという声も聞かれます。
さらに、後部座席を倒して荷室を広げる際にも、先代モデルに比べて段差が生じてしまう点が指摘されています。これにより、大きな荷物や長い物を積む際に不便を感じるかもしれません。フラットな荷室を求める方にとっては、この段差は大きな欠点となるでしょう。車中泊を検討する際にも、この段差を埋める工夫が必要になるなど、使い勝手の面で劣る部分があります。そのため、荷物を頻繁にたくさん積む機会がある方や、レジャーでの使用を考えている方は、購入前に実際のラゲッジスペースを確認することが大切です。
パッソは「新型ダサい」の声も
パッソのデザイン、特に「新型ダサい」という声があるのは事実です。これにはいくつかの理由が考えられますが、最も大きいのは、デザインが「女性向け」に特化していると感じる人が多いためでしょう。丸みを帯びた可愛らしいデザインや、モーダグレードで強調されるレトロ感、ツートーンカラーの選択肢などは、確かに女性層には好評です。しかし、その反面、男性からは「可愛すぎる」「オリジナリティがない」「軽自動車と似ている」といった意見が出てくることがあります。
例えば、ミニクーパーに似ているという声や、ダイハツのキャストに似ているという指摘もあり、独自性に欠けると感じる人もいるようです。特に、標準モデルのフロントデザインは、主張が少なく、良くも悪くも無難な印象を与えるかもしれません。デザインの好みは人それぞれですが、このように「ダサい」と感じる人がいるのは、特定のターゲット層に絞り込んだ結果とも言えます。もしデザインを重視するのであれば、実物を見てご自身の目で判断することが何よりも重要です。
パッソの欠点や後悔を補う魅力と注意点
- 燃費は悪い?実燃費を検証
- パッソのアクア比較から見る特徴
- パッソに乗る女性には好評
- パッソで後悔しないためのポイント
- パッソのメリットと利用シーン
- 安全装備は十分?先進機能の差に注意
- 維持費は?年間コストの目安
- 中古で買うときの注意点
- 生産終了の背景とは
- パッソの欠点、悪い評判、そして後悔しないためのまとめ
燃費は悪い?実燃費を検証
パッソの燃費に関して「悪い」という意見も聞かれますが、これはカタログ燃費と実燃費との間に乖離があることが主な理由です。カタログ燃費(WLTCモード)は2WDで21.0km/L、4WDで19.0km/Lと公表されていますが、実際の走行では平均16.6km/L程度になることが多いようです。特に、市街地でのストップ&ゴーが多い場合や渋滞時には、10km/L台まで燃費が落ち込むこともあります。
これは、エアコンの使用頻度が高い夏場や、暖機運転が必要となる冬場にも同様の傾向が見られます。コンパクトカー全体で見れば平均的な燃費性能と言えますが、ハイブリッド車と比較するとどうしても見劣りしてしまいます。燃費性能を最重視するのであれば、ハイブリッド車の選択も検討する必要があるでしょう。しかし、純ガソリン車であることを考えれば、決して極端に悪いわけではなく、運転の仕方や走行環境によって燃費は大きく変わることを理解しておくことが大切です。スムーズな加速や減速を心がけるエコドライブを実践することで、燃費を改善することも可能です。
パッソのアクア比較から見る特徴
出典:トヨタ公式
パッソとアクアは同じコンパクトカーでも、燃費や価格、走行性能に明確な違いがあります。アクアはハイブリッドならではの高い燃費性能と1.5Lエンジンによる快適な走りが特長です。一方、パッソは車両価格が手頃で小回りが利くなど、街乗りに特化したバランスの良い車といえます。
以下の比較表を参考に、自分の使い方に合った車種を選びましょう。
パッソに乗る女性には好評
パッソが女性に人気が高いのには、いくつかの明確な理由があります。第一に、その可愛らしいデザインが挙げられます。丸みを帯びたフォルムや、モーダグレードのレトロでキュートな印象は、多くの女性の心を掴んでいます。カラーバリエーションが豊富な点も、自分好みの車を選びたいというニーズに応えています。
また、運転のしやすさも大きな魅力です。小回りが利くため、狭い道でのすれ違いや、スーパーの駐車場などでの取り回しが非常に楽です。視界が広く、運転席からの見晴らしが良い点も、運転初心者や運転が苦手な女性にとって安心感を与えます。さらに、女性目線で設計された収納スペースや小物入れ、買い物フックなどが充実していることも、日常使いでの利便性を高めています。このように、デザイン、運転のしやすさ、そして細やかな配慮が、パッソが女性に選ばれる理由となっています。
パッソで後悔しないためのポイント
パッソで後悔しないためには、その特性を十分に理解し、自身の使用目的とライフスタイルに合致しているかを事前に確認することが重要です。まず、走行性能に関しては、パワー不足やエンジン音、乗り心地の硬さが指摘されることが多いため、高速道路での長距離移動や坂道の多い地域での使用がメインとなる場合は、試乗でこれらの点を十分に確認することをおすすめします。もし物足りなさを感じるのであれば、より排気量の大きいコンパクトカーやハイブリッド車の検討も視野に入れるべきでしょう。
インテリアの質感や装備のシンプルさも、事前に把握しておくべき点です。高級感や最新の多機能装備を求めるのであれば、期待外れに感じるかもしれません。しかし、シンプルで使いやすいことを好むのであれば問題ありません。また、後部座席の広さやラゲッジスペースの容量も、実際に荷物を積んだり、複数人で乗車してみたりして確認することをおすすめします。特に、5人乗車や大きな荷物の積載を頻繁に行う場合は、実用性を考慮した上で判断することが大切です。これらの点を踏まえて、ご自身のニーズに合った車かどうかを冷静に判断することで、購入後の後悔を減らすことができます。
パッソのメリットと利用シーン
パッソのメリットとおすすめ利用シーン
パッソの主なメリットは以下の通りです。
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小回り性能が優れている
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維持費が比較的安い
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デザインやカラーバリエーションが豊富
これらの特徴を踏まえたうえで、どのような使い方に向いているか、具体的に見ていきましょう。
小回りが利いて都市部でも快適
最小回転半径が小さく、狭い道や駐車場でもスムーズな取り回しが可能です。特に都市部や住宅街など、運転しづらい環境でも扱いやすさが際立ちます。
維持費が安く家計に優しい
普通車ながらも燃費や保険料が抑えやすく、軽自動車より少し高い程度のコスト感です。長期的に見て経済的負担が小さい点が魅力です。
デザイン性も高く女性に人気
丸みを帯びたフォルムや豊富なボディカラーが、若い女性を中心に好評です。実際に女性ドライバーの保有率も高い傾向があります。
安全装備は十分?先進機能の差に注意
パッソはコンパクトカーとして基本的な安全装備を標準で備えています。具体的には以下のような機能が含まれます。
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衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティシステム)
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車線逸脱警報(LDW)
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オートマチックハイビーム
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先行車発進告知機能
これらは、主に街乗りや低速走行時に活躍する装備です。ただし、先進的な安全技術を重視する方にとっては、やや物足りなさを感じる可能性があります。
例えば、以下のような機能は搭載されていないか、グレードによって限定的です。
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アダプティブクルーズコントロール(ACC)
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歩行者検知対応の高度な自動ブレーキ
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360度カメラや死角検知システム
これらの装備は主に高速道路での運転や長距離移動時に役立つ機能です。パッソはあくまでも街乗りを前提とした車種であるため、走行環境に応じて装備の充実度を見極めることが大切です。
維持費は?年間コストの目安
パッソの維持費は軽自動車よりはやや高くなりますが、普通車の中では比較的経済的な部類に入ります。以下に代表的な年間維持費の目安を示します(1.0L・2WDモデル想定)。
項目 | 年間目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 約29,500円 | 1.0Lクラス(都道府県により異なる) |
自賠責保険 | 約15,000円(1年) | 法定費用 |
任意保険 | 約30,000~70,000円 | 補償内容・年齢・等級により変動 |
車検費用 | 約70,000~100,000円 | 2年ごと |
燃料費 | 約70,000~100,000円 | 実燃費16km/L・年1万km走行想定 |
このように、維持費は「軽自動車より高いが、普通車より安め」というポジションです。特に燃費や車両価格とのバランスを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。定期的なオイル交換やブレーキパッドなどの消耗品の交換も含め、メンテナンス計画を立てておくと安心です。
中古で買うときの注意点
パッソは2023年9月に生産終了しており、今後の購入は基本的に中古車が中心になります。そのため、以下のようなポイントに注意して購入を検討しましょう。
1. 車両状態と整備記録の確認
走行距離や年式だけでなく、事故歴・修復歴の有無や、整備記録簿の有無をチェックしましょう。過去のメンテナンス状況がわかると、将来的なトラブルのリスクを減らせます。
2. 純正部品やメンテナンス体制
生産終了により、年数が経つほど純正部品の供給が難しくなる可能性があります。信頼できる販売店や、トヨタ系列の整備工場と連携が取れる体制で購入するのがおすすめです。
3. リセールバリューの変動
生産終了車は中古車市場で価格変動が大きくなる傾向があります。人気のあるカラーやグレードは比較的価格が安定しますが、相場の変動に注意が必要です。
4. 実車確認と保証の内容
必ず試乗して、エンジン音・シートの座り心地・装備の動作などをチェックしましょう。また、販売店の保証内容やアフターサポートも確認し、延長保証やメンテナンスパックの利用も検討してください。
このような点に注意すれば、中古車としてパッソを選ぶ際のリスクを抑え、安心して購入することができます。
生産終了の背景とは
トヨタのパッソは、2023年9月に生産終了となりました。この決定にはいくつかの背景があります。主な理由の一つとして挙げられるのが、ダイハツ工業の認証不正問題です。パッソはダイハツが開発・生産し、トヨタにOEM供給していた「ブーン」の姉妹車でした。そのため、ダイハツの不正問題が発覚した影響を受け、ブーンとともに生産終了の運びとなりました。
他にも、トヨタの車種ラインナップ整理も背景にあります。近年、トヨタは同じコンパクトカーのカテゴリーにおいて、ヤリスやアクアといった車種に力を入れてきました。これらの車種は、より先進的な技術や高い走行性能、燃費性能を備えており、パッソが担っていた役割をカバーできるようになってきていました。そのため、生産ラインの効率化や、市場での競争力強化のため、ラインナップの再編が行われたと考えられます。結果として、パッソは役割を終え、その歴史に幕を閉じることになったのです。今後は、パッソの需要は中古車市場で賄われることになります。
パッソの欠点、悪い評判、そして後悔しないためのまとめ
記事のポイントについてまとめます
- パッソはコンパクトで手頃な価格だが、エンジン性能が物足りないとの指摘がある
- 加速時や坂道でパワー不足を感じやすく、3気筒エンジン特有の振動やエンジン音が気になる場合がある
- 乗り心地は硬めに設定されており、路面の凹凸をダイレクトに感じやすい
- 長距離運転では体が疲れやすいと感じるユーザーもいる
- 内装はプラスチック感が強くシンプルで、後部座席のリクライニング機能がない
- 軽自動車と同価格帯でも、自動車税や維持費は軽自動車より高い点がデメリット
- ユーザーからは「加速が物足りない」「エンジン音が大きい」といった不満が聞かれる
- 街乗りでは「小回りが利く」「駐車がしやすい」など、取り回しの良さは高く評価されている
- 5人乗りだが、大人5人での乗車は窮屈で、実質的に4人乗りとして使われることが多い
- ラゲッジスペースは狭く、後部座席を倒した際に段差が生じるため積載性に課題がある
- デザインは女性向けで可愛らしいと評価される一方、男性からは「ダサい」「オリジナリティがない」という意見もある
- カタログ燃費と実燃費には乖離があり、特に市街地走行では燃費が落ち込む傾向がある
- アクアと比較すると、燃費や走行性能で劣るが、価格や小回り性能で優位性がある
- 女性にはデザインや運転のしやすさ、収納スペースの配慮が人気の理由となっている
- 購入後に後悔しないためには、試乗で走行性能や乗り心地、積載性を確認することが重要